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東京家庭学校 岩楯賀央さん

岩楯賀央です。児童指導員として働かせていただいて、今は小学校から高校生までのグループホームで働いています。
この仕事を選んだきっかけは、もともとこどもが好きで、ボランティアでもよくこどもと接する機会をいただいてて、その中で、大学の先輩から東京家庭学校を紹介していただいて、最初はアルバイトで仕事を始めました。その先輩からいろいろ聞いていくうちに、職員関係が良いだったりとかもいろいろ聞いていたので、実際に働いてみて、やっぱり職員関係の良さだったりとかに気づいてこの仕事を選びました。
まだちゃんとこれとは決まってないんですけど、チームで一緒に動いているので、このチームで決めた方向性に沿ってこどもたちを支援していって、こどもたちが入所したときから今の生活と比べて何か少しでも成長を感じられたら、この仕事やっててよかったなと思います。
たくさんあるんですけど、まずはやっぱりお料理がまだまだ難しくて、味付けもアプリを見ないとちょっと不安になっちゃうぐらいまだまだお料理が下手なんですけど。あとは料理の他にも、たまにこどもたちが急に怒ったりとかすると、ちょっとオロオロしてしまうところとか、対応力というか臨機応変に行動することがちょっとまだ苦手だなと思います。
そういうときは先輩職員さんだったらどうするかなっていうのをまず考えて、そこから自分ができることをしようとして、こどもたちに対応したりとか。どうしても無理な場合はもう一旦距離を取って、まず自分が落ち着いて、その後にこどもと一緒に「今日どうしたの?」とか話を聞いたりしてます。
やっぱり料理技術の向上と、あと、大学で一応4年間は福祉について学んできたんですけど、やっぱり専門ってなると大学で学んでなかったこととかがいっぱいあるので、そこの知識の向上というか、もうちょっと勉強しないといけないなっていうのはあります。
何か手当たり次第やれるものはやっといた方がいいのかなと思います。例えば学生ってなると、やっぱりお金の問題とかがあったりとか、授業があったりとか、ちょっと忙しい部分もあると思うんですけど。隙間時間にこれやってみようとか、本当にスマホゲームだったりとか、テレビをたくさん見るとか、片手間でできることをしておくと、将来何か「これ知ってる?」って言われた時に「知ってるよ」って言って、その会話が弾む材料になるので、本当に手当たり次第やってみた方がいいかなと思います。
今役立っていることは、趣味がアーティストのライブに行ったりとかすることなので、そこについての知識だったりとか、例えば、何時前に行かないと物販が売り切れちゃうよとか。そういうこと(ライブへの参加)をしてたら、こどもたちが「どこどこ行きたいんだよね」って言ったときに、「こういうところ注意した方がいいよ」とか注意できるし。あとすごくアニメが好きなので、アニメを見てたりとかすると、中学生とか高校生とかはアニメよく見てるので、そこで会話が弾むので、体を動かして何かをするっていうわけじゃないんですけど、一緒にアニメを見たりとかテレビ見たりとかしてました。
アルバイトしている時から思ってたんですけど、木曜日に研修っていうので外部の方を招いて勉強会だったりとか、意見交換する場っていうのは本当にすごく良いなと思ってて、先輩後輩関係なく一つのことに対してみんなで話し合ったりとかする機会があるっていうのはすごくいいなと思ってます。
(児童養護施設が)近所にあるんですけど、わりと施設見学とか行ってたので、やっぱり他の施設を見ると、施設によって力を入れてる部分とか、こどもたちの特色とかがよくわかるので、そこで自分に合ったところを選べばいいと思うので、施設見学とかアルバイトだったりとか、見学だったりとかボランティアをしてみればいいのかなと思います。

※撮影当時の情報です。

施設概要

東京家庭学校
東京家庭学校では、「あかるくのびのびと、そして、やさしくたくましく」をモットーとして日々の養護にあたっています。

当施設では本体施設にあるユニットでもそれぞれで買い物から調理を担当職員が担っています。
時には買い物に子どもと行き、食材等について教えたり、一緒に調理をする中で、学校等の話をする場になったりすることもあります。
献立は、グループホームは毎日宿直の職員が考えますが、本体施設では栄養士が平日の献立を考え、土日祝日は宿直の職員が考えています。
季節を感じられる物や、子どもの食べたい物を聞いて献立を考えています。
また、子どもの誕生日には、リクエストメニューを用意したり、ケーキを職員が作ったりしています。
調理経験がないと難しいように思われますが、先輩職員や調理員・栄養士の方に教えてもらいながら皆さん頑張っています。

[自立支援]
自立支援担当職員が中心となり、高校生会の取り組みを行っています。
その中で、一人暮らしをする際に電気やガスの使用開始のために必要な手続きは何かを高校生自身が調べて発表したり、夏休みにインターンへ行ったりしています。
冬には卒園生を囲む会として、高校卒業後に退所した卒園生に来てもらい、退所までにしておいた方が良い事、退所してからの様子等を話してもらい、退所後の生活がイメージできるような取り組みを行っています。
退所が間近となっている高校生たちにとっては身近な先輩の話として、いい機会となっています。

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