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わんこそばで腹いっぱい

施設内行事

児童養護施設

2023/11/12 10:26
わんこそばで腹いっぱい
こんにちは

急に寒くなり、半そで短パンの子ども達が減り、職員ならではの季節の移ろいを感じています。
聖母愛児園は横浜の中心みなとみらいから程近い場所にあり、空気が澄むこの時期はビル群の輪郭がくっきりと見え、都会と海が調和した風景が望めるおすすめのシーズンに入ります。日々生活を共にしていると忘れがちになりますが、凄いところにあるんだなと驚かされます。

さて、少し過ぎてしまいましたが食欲の秋という事で、子どもの希望がありわんこそばに行ってきました。

ネットでわんこそばを見かけたという現代的な媒体で刺激を受け「お蕎麦いっぱい食べたいなら沢山茹でようか?」と、わんこそばの無限に食べられる脅威に怯える私の提案は退けられ「食べたい!」という子どもの熱意に押され、腹をくくって(空かして)夕食時に挑戦しました。

はじめは「蕎麦美味しいな」「漬物食べて味変だ」などと余裕の雰囲気、会話も弾んでいましたが、一定のペースで押し寄せる蕎麦が「美味しいもの」から「恐怖」になり、会話も笑みも消え失せる事態になりました。

店員さんから、100杯食べると達成感でそれ以上進みづらくなる、というアドバイスをもらっていましたが、100杯の壁を越えた瞬間、一緒に食べていた子ども2人は蓋を閉じ(ごちそうさまの合図)私ともうひとりの職員は食べ続けましたが、終わりなき目標の前に「ポキッ」と心の柱が折れる音が聴こえ、静かに蓋をしました。

100杯という数字を残し、子ども達は大満足。膨らんだ腹がシートベルトで圧迫され危うく記録が0杯になりそうでしたが、無事園に帰宅。

ささやかな秋の一時、子ども達と楽しい食事でした。