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名古屋文化キンダーホルト 小川紗央里さん

愛知県 児童養護施設 名古屋文化キンダーホルトで働いています。小川紗央里と申します。今は8年目になります。
幼児グループで働いているんですけれども、3歳の男の子を担当させていただいています。
こどものお仕事の関係に興味があったんですけれども、普段の生活の中でこどもたちを丁寧に見ることができるので、その辺が興味があるなと感じました。私は大学の方で、福祉系の大学に入っていたので、児童養護施設という場所も話が出ていて、そこで少し興味が出たという感じですね。
たくさんあったなと思うんですけれども、一番はやっぱりこどものすごい傷に触れたところというか、重たいケースが幾つかあったんですけれども、そこにきちっと伝えるというところが大変だったかと思います。
やっぱりもう少し前の段階で、きちっと丁寧に見てあげたら良かったなっていう風に思っていて、そこまで自分を追い詰めてしまう前に、日ごろからその子が楽になれるような声掛けだったりとか、関わりができたら、もう少し違うことがあったかなっていう風に後悔したことがあったんで。それからちょっと自分もやり方変えようかなって、こどもたちに対して違う関わりができるようになってきたかなと思うので、違う経験に生かしてここまで来たっていうのはいい経験だったと思います。
一番はやっぱり、そのこどもの成長が目に見えて見えるというのもあるのですけど、ここを出ていった子が帰ってきて、「実家みたいだな」っていって安心して帰ってくる姿を見ると、「自分もここで長くいて、この子に帰ってこれる場所を作ってあげれて良かったな」っていう風に思ったりもしますね。あとは、こどもたちと一緒に遊ぶ中で、自分もやっぱり一緒に成長できる場所だと思うので、一緒に遊んでいると、ちっちゃい頃、自分はそんなに海とか行かなかったなと思うんですけど、初めてこどもたちと海に行った時はすごく楽しかったなって思って、「楽しかったな」って経験がまた次の子に「海楽しかったから一緒に海行こう」って言って誘ったりとか。そうやって楽しさを共有できるっていうところも、苦しみの方も共有するんですけど、色々なことを共有しながら、自分も人として成長していくというのは、すごく魅力的な仕事だなと思います。
キンダーホルトのよさは、すごくゆるさがあるというか、カチっとした感じじゃなくて、もう少し自由にやろうっていうところと、あとはみんなで話し合って一緒に決めていこうよっていう風習があるので、大人だけで決めるんではなくて、やっぱりこどもと一緒に生活を作っていく、自分たちでキンダーホルトを良くしていくみたいなところが、すごく魅力的なところだなって思います。

※撮影当時の情報です。

施設概要

名古屋文化キンダーホルト
キンダーホルトは1985年に愛知県愛知郡長久手町(当時)に設立されました。
2005年に、現在の場所へ移転し、緑が多く住みやすい環境の中で子どもたちを支援してい
ます。
施設の取り組みとして、地域との関わりを大切にしており、「ホルトまつり」ではたくさん
の地域の方にご参加頂いております。
また、卒園生のアフターケアにも注力しており年に1回「卒園生の集い」を開催しそれぞれ
の近況を報告する機会を設けています。

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