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名古屋文化キンダーホルト 柴田花奈海さん

愛知県の児童養護施設の名古屋文化キンダーホルトの保育士の柴田花奈海です。3年目です。
男の子4人と女の子4人の8人のグループを担当していて、男の子が小学校1年生、小学校3年生、中学校1年生、中学校3年生で、女の子が小学校3年生、中学校1年生が2人と中学校2年生になります。
もともと自分が保育士の学校に通っていて、その中で幼稚園の実習だったり、保育園の実習だったり、施設の実習があったりで全部やってきたんですけれども、その中で集団を見ていくというよりも、気になる子と一対一で関わる時間の方が自分はとてもいいなと思っていて。そうなってくると、児童養護施設の中で生活を見ながら、毎日関わりを持って長い時間をかけてこどもと一対一で関わっていきたいなと思って、児童養護施設の方に就職をしました。
いろんな施設を見学した中で、キンダーホルトはこどもとやりとりをしながら生活を作り上げていくルールだったりとか、そういったところを作っているなっていうところで、こども主体で生活を作り上げていくのはとても魅力的だなって思ったのと。あとは雰囲気も、職員とこどもの距離が近いっていうところで、より密にやりとりができて、その中で信頼関係を築いていってとか、そういったところが素敵だなと思ってキンダーホルトに就職しました。
不登校対応はやっぱりとても大変だなと思ってて、自分は不登校の経験もなく、学校も毎日楽しく行ってた中でのここにきて、不登校でやりとりも家にこもる子たちが多いので、どうやって話を引き出そうとか、生活が昼夜逆転していく中でどのタイミングで職員が介入して、その子の言いたいこととか、悩みごととか、それを実際にどうやって過ごそうかっていうところのやりとりはものすごく大変だなって思って、ここ3年間過ごしてます。
まずは会議の中で現状を共有していって、まずその子が今どういう状態なのかというところを、まずは担当の自分から発信していって、その中で個別だったり、主任だったりとかいろいろな役割の中で学校の方に理解をしてもらうところとか。生活の中だと担当だからこそちょっと話しづらいところは担当外の職員が拾ってくれて、そこを担当に返してくれたりとか、具体的に何かしたっていうのはないけれども、そうやって生活の中であの子こうやって言っていたよとか、こうやってやりとりしといたからねっていうふうに共有の方はしています。
とてもいいなって思ったのは、それこそ毎年キンダーホルトではキャンプの方に行ってて、その中でちっちゃい子とか、おっきい子でもそうですけど、初めての経験を一緒にできたことは本当に自分の中でやりがいだし、そこに自分が一緒に立ち会えたっていうのはとてもやりがいだなって思います。あとは学校とか児相さんの方からでも、かわいくなったねとか、すごいやりとりしやすくなったねとか、こどもが褒められると、自分もとても嬉しくなって、その中で頑張っていてよかったなとか、次も頑張ろうというふうに思いますね。
現状、コロナの中でその地域の方とか、そういった関わりが自分が就職してからないもので、できるだけ外の人とのつながりをどんどん広げていった中で、こどもは外に外に目を向けられるようにしていって、この狭い施設の生活だけじゃなくて、いろんなところに視野を広げていけることとか、興味を持ってやってみたいと思えることを増やしていけるようにしていきたいなというふうに思ってます。
職員として自分が自分らしくいることを認めてくれるっていうのは、この仕事だからこそだなって思っていて、自分ができないっていうことも発信して認めてくれる。できないなら、どうしていこうかって言ってくれる先輩がいる。常に100%の力でいなくてもいいよって言ってもらえるのはとてもありがたいし、こどもも、元気なくても「大丈夫?」って言ってくれる雰囲気とか、そういったところで自分らしくいれる場所っていうのはとても魅力的だし、素敵だなってこの仕事してて良かったなと思います。

※撮影当時の情報です

施設概要

名古屋文化キンダーホルト
キンダーホルトは1985年に愛知県愛知郡長久手町(当時)に設立されました。
2005年に、現在の場所へ移転し、緑が多く住みやすい環境の中で子どもたちを支援してい
ます。
施設の取り組みとして、地域との関わりを大切にしており、「ホルトまつり」ではたくさん
の地域の方にご参加頂いております。
また、卒園生のアフターケアにも注力しており年に1回「卒園生の集い」を開催しそれぞれ
の近況を報告する機会を設けています。

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