聖友学園 沼野井洋さん

目次
自己紹介をお願いします。
児童養護施設 聖友学園の沼野井 洋と申します。職種は保育士で、この業界は12年ほど、この学園は8年9年ぐらいだと思います。
児童養護施設で働こうと思ったきっかけを教えてください。
大学を出てから20年ぐらいは一般企業におりまして、全く畑違いのことをやっていたんですけれども、もう一つやりたいと思っていたことがあって、それがこの仕事だったんですね。ただ、違う業界にずっと入ってしまったので、そこでずっとやりながら、恐らくもうこの仕事をやることはないんだろうな、なんて思っていたんですけれども、景気が悪くなったりとか、その業界自体が下火になってきたということもあって、もしかしたら最後に転職ができるんじゃないかなって考えて、できることならやってみたいという風に思ったんですね。ただ、全く資格もないし、どうしたらいいかっていう状況で、入ってまた肌が合わなかったら、それこそ大変なことになってしまうので、その企業に勤めながら、こちらで学習ボランティアを5年ぐらいやらせてもらっていました。土日だったんですけれども、当時、中学生の子に勉強を教えに毎週行って、その子が中2から高3まで関わることができて、そんな中で児童養護施設の仕事を多少垣間見れて、もし本当に転職をした時に、自分でやっていけるのかなっていうふうに少し自信がついて、それであるタイミングで、エイヤっと飛び込んだという感じです。
保育士の仕事で苦労したなと思ったことを教えてください。
一般企業だと結局利益の追求みたいなところで予算が決められて、ひたすら売り上げに向かっていくようなことを強いられるんですけど、この仕事はそういうことは全然ないので、逆にこどもとの関わりみたいなところで、こどもは多分、いろんな人が自分の横を通り抜けていって、すぐ辞めちゃったりする人もいれば、最後まで面倒を見てくれたりする人もいる。でも、会った時その人がどういう人か分からないので、やっぱりその関係性を作るっていうのが非常に難しいと思っています。すぐに答えが返ってこないところが、この仕事のすごい難しいところで、何があっても粛々と毎日仕事に来て、いつの間にか関係ができて、ある時、ちょっと喋れるようになったとか、会話ができるようになったとか。また、卒園時は非常にまあ悪い子だったんですけど、いざ何年かして手土産なんか持ってきて、あの時は悪かったななんて言うと、その時に何かちょっと一つ終わったのかなっていう思いがするので、すぐに結果が返ってこないところがすごく難しい仕事だと思います。
保育士の仕事をする中で、嬉しかったことなど、特に印象に残っているエピソードを教えてください。
入った当初は「この人、本当に最後まで関わってくれるの?」というところで、こどもも若干疑心暗鬼なところがあって、なかなか心を開いてこないんですけど、月日を重ねていくと、だんだん会話もできるようになっていったりして。飛び出しちゃって帰ってこない時もありましたし、警察が来ちゃうことも正直あったんですけれども、おっきい子だったんで。そういう中でも結局、何とか園を出て、そこからのアフターケアっていう形で関わっていく中で、「今、俺頑張って仕事してるんだよね」とか、そういう報告を受けたり、いい話が聞けると「ああ、やってて良かったな」ってやりがいになります。
聖友学園ならではの取り組みがあれば教えてください。
地域との関わりっていうのは非常に大事にしていて、場所が阿佐ヶ谷っていうこともあって、いろんなお祭りがあったり、地域の人を巻き込んでやるような行事が比較的多いんですね。こども主体で、ジャズストリートといって阿佐ヶ谷全体で盛り上げていくようなものに参加したりとか、夕焼け市っていう模擬店を出すようなところにも関わっていたりして、そこが素晴らしいなと思います。あとは、グループホームがいくつかあるんですけれども、地域ミーティングを開催しているグループホームもあって、全部ではないんですが、地域の方々と月に1度ないし2ヶ月に1度ぐらい場所を変えて集って、この地域で何をやっていったらいいかっていうところをグループホームの代表と地域の方で話すという場面もあります。私もたまたま昨年度そのグループホームにいたんですけれども、具体的には地震が来たら園としての指針はもちろんあるんですけれども、地域としてはどう助け合うかとか、こういうところに消火器を設置してもいいよねとか、そういうそのグループホーム及びその近隣ならではの取り組みに参加させてもらえたというところはすごく大きないいところかなという風に思っています。
新人職員のサポートについて教えてください。
うちの園はわりと実習生さんの受け入れに積極的かなと思ってまして、結構頻繁に実習生さんがいらっしゃいます。下手するといない時期がないぐらい、重なっている時もあったりして。他の友達に聞くと、「今お願いね」と言われて、そのまま言葉は悪いですけど放ったらかしにされちゃった、というような形もあったらしいんですけど。実習生さんを迎え入れる時にも最初と最後にきちっと振り返りをしたり、「こういう点で頑張ってみよう」と伝えたり、わりと手厚く対応できているかなと思います。そういったことを経て、うちの園に入ってきてくれた新人さんも、なかなかすぐ泊まりっていうのはできないと思うんですね、一人だと。なので、結構時間をかけて、その人の尺度で独り立ちできる日を決めていくとか。今年は特に新任さんが非常に多くて、10人ぐらい、前代未聞ぐらいで入ってきたんですけれども、ばらつきがあるので、それをその人のスキルが悪いということではなくて、各グループホームの状況やこどもの状況によっては、なかなかすぐ泊まりができないこともあります。その人に見合った期間を経てやってもらう。逆にそれまではダブル勤務にして、なるべくいろんなことを覚えてもらうというようなことを今、積極的にやっている時期です。
聖友学園の魅力を教えてください。
そうですね、東京都だと児童養護施設ってかなりあるので、逆に選択肢が多いというか、迷われるところは多いと思うんですけれども、うちの園の特徴としては、今ちょっと話もさせていただいた通り、結構育成のところは手厚くやらせていただいてるっていうところが売りなのかなと。後は乳児院と一体化しているので、そういったところも強みとして地域も巻き込んでやれている。大変狭い場所にあるんですけれども、そんな中でも全部を巻き込んで、みんなで聖友ホームというものを支えていこうというような考えに根付いてやっているので、ぜひ、そういった環境で身を置いてやっていきたいなという方はいらしていただけたらなと思っています。
※撮影当時の情報です。
※撮影当時の情報です。
施設概要
東京都杉並区阿佐谷北にある社会福祉法人聖友ホームは、社会福祉法に基づき国の許可を受けた社会福祉法人であり、乳児院(聖友乳児院)と児童養護施設(聖友学園)を運営しています。
聖友ホームは中長期計画として
①『切れ目のない支援』を目的としたハードづくり
(同法人施設である聖友乳児院との合築を予定しており、令和7年度に完成予定)
②職員を大切にする職場環境づくり
(衛生委員会にてストレスチェックを実施するなどの健全な職場環境整備、ニヤリホット報告や意見提言の発信など職員による積極的な施設経営関与等の取り組み)
をかかげ、『子どもの最善の利益』を追求し、地域の方々にもご協力いただきながら、より良い施設経営を目指していきます。
聖友ホームは中長期計画として
①『切れ目のない支援』を目的としたハードづくり
(同法人施設である聖友乳児院との合築を予定しており、令和7年度に完成予定)
②職員を大切にする職場環境づくり
(衛生委員会にてストレスチェックを実施するなどの健全な職場環境整備、ニヤリホット報告や意見提言の発信など職員による積極的な施設経営関与等の取り組み)
をかかげ、『子どもの最善の利益』を追求し、地域の方々にもご協力いただきながら、より良い施設経営を目指していきます。
求人情報
2026年度新規採用!ケアワーカー(正職員)募集!!
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聖友学園
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東京都杉並区阿佐谷北3-28-19
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子どもがのびのびできる環境|職員のチームワークが良い|労働環境の改善に注力
- 賞与年2回
- 宿直手当あり
- 扶養手当あり
- 住宅手当あり
- 通勤手当あり
- 退職金あり
- 産休あり
- 育休あり
- 無資格可
- 年間休日110日以上
- 有給あり
東京都杉並区阿佐谷北にある社会福祉法人聖友ホームは、社会福祉法に基づき国の許可を受けた社会福祉法人であり、乳児院(聖友乳児院)と児童養護施設(聖友学園)を運営…
生活支援補助パート・アルバイト
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聖友学園
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東京都杉並区阿佐谷北3-28-19
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職員のチームワークが良い|職員が意見を言いやすい職場|労働環境の改善に注力
- 無資格可
- 正職員登用あり
東京都杉並区阿佐谷北にある社会福祉法人聖友ホームは、社会福祉法に基づき国の許可を受けた社会福祉法人であり、乳児院(聖友乳児院)と児童養護施設(聖友学園)を運営…