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双葉学園 節政 智恵美さん

兵庫県の児童養護施設 双葉学園で働いている節政です。ケアワーカーとして働いて5年目になります。
高校生の頃から興味はあって、これといっての理由はないんですけど、中学校の友人が施設出身っていうこともあって、そういうのが身近にあったっていうのもきっかけの一つにはあるかもしれないんですけど。保育士の資格を取るっていうのは、もう高校生の段階で決めていて、短大に入って実習があったんですけど、保育園実習、幼稚園実習もあった中で、やっぱり施設での実習が一番しんどかったんですけど、やっぱり楽しかったっていうのが大きくて。双葉学園に来る前に別の施設で働いてたんですけど、そこの施設で母親の友人がケアワーカーとして働いてて、私がそういう施設に興味があるって言ったら、よかったらアルバイトしに来ないって言ってくれて、アルバイトで最初、児童養護施設で働き始めたのがきっかけです。アルバイトも通して、やっぱり児童養護施設で働きたいなと思って働き始めました。
もう毎日、基本しんどいはしんどいんですけど、一番はこどもとぶつかった時。やっぱりこどもも色々抱えてここには来てて、私たちも言いたくはないけど、そのこどものためを思って言うことがあんまりこっちの思いとしてちゃんと伝わらなくて、言い合いになってしまったりとか、口を利かない期間があったりとか、そういう時はしんどいですね。関係を築くまでがやっぱりしんどいです。
最近だと、やっぱ一番思うのが、こどもとの繋がりが終わらないって言うか。こどもたちが退所して行っても、繋がれる子は繋がっていけるところが一番いいなと思ってて。最近も退所児童の子が20歳になって一緒にご飯を食べに行ったんですけど、入所してた時はあんまり言えなかったことも私も言えるし、こどもも言ってくれるし。入所してた時のことを笑いながら振り返れるというか、ぶつかったことすらもうあの時は凄い私もイライラしちゃったりすることはあったんですけど、それも笑い話にしてこう話すと、今いる子達ともこの先そうなっていけたらいいなって思ったら、今頑張ろうって思えたり、今まで頑張って良かったなって思えましたね。
自然に囲まれてるところと、あと、若い職員が結構多くて活気があるところと、こどもも大人ものびのび過ごしてるかなって思うところです。

※撮影当時の情報です。

施設概要

双葉学園
双葉学園は神戸港を臨む自然豊かな六甲山系の文教地区にある児童養護施設です。
双葉学園の発祥は今から90年以上前の昭和4年にブラジル移民保護助成を目的 として設立された「神戸協和寮」がその源流となっています。
子どもたちを取り巻く世情やニーズに合わせて柔軟に運営を続けており、平成31年には施設を小規模ユニットに全面リニューアルし、より家庭に近い養育環境を目指しています。
ひとりひとりの子どもにきちんと向きあって、その喜びも、悲しみも、希望も、不安も、まるごと受け容れて、今後の人生を生きていくチカラが身につくよう、サポートすることをミッションとして掲げています。

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