アメニティホーム広畑学園 肥塚真衣子さん

目次
自己紹介をお願いします。
兵庫県姫路市にあるアメニティホーム広畑学園の肥塚真衣子といいます。11年目です。よろしくお願いします。
担当している棟の児童構成を教えてください。
はい、中学生の男子が4人で高校生が2人で、一応男子棟と呼ばれるフロアで2階で生活してます。その上に3階があって、中学生の女の子が4人と高校生の女の子が4人の8人で生活してます。
児童養護施設で、働こうと思ったきっかけを教えてください。
私、大学が福祉系の大学だったんですけど、その中で実習に児童養護施設に行かせていただいたんですね。その時にすごく大変だったんです。こんな仕事をできるかなって思った反面、自分がOLさんをしてる姿っていうのがどうしても想像できなくて、やっぱり、ジャージでこどもたちと駆け回ってる姿であったりとか、自分にはしっくり合ってるなっていうので、しんどいけどやっぱりこの道の方が自分には合ってるかなと思って、この道に進むことを決めました。
なぜ広畑学園に就職したのか教えてください。
ずっと大学4回生まで実家で過ごしてて、これを機にやっぱり実家を離れて一人で自活をしたいなっていうところもあったので。実家から通えない距離のほうがいいかなと思って、距離的にも、この広畑さんを選びました。
児童養護施設で働いていて嬉しかったことなどがあれば教えてください。
1年目の時に中高生担当だったんですけど、3人持っていたうちの一人が結構、無断外泊をする経歴のある子で。やっぱり自分が担当を持っていることで、1年目の職員が「嫌だ」とかいうのは愚痴で聞かされてはいたんですけど、それを機に無外(無断外泊)をしたんですね。それでもう1年目でどうしたらいいか分からない中、その施設の先輩方の職員さんが一緒に助けてくださって、その子の捜索であったりとかをした経験があって。結局その子、3回無外して、私がいる間にどんどんそれに慣れていくじゃないですけど、自分が困難に乗り越えていく自分がいるなっていうのもすごく感じて、少々のことでもう動じなくなったんですね。いろんな困難に立ち向かうんですけど、それを一つ一つ乗り越えていくことが自分の中にプラスになっていったというか。すごくしんどかったんですけど、その1年目の時のそれがあるから、すごく今が活きてるなって思うし、広畑学園と光都学園と2つ施設があったんですけど、その当時。合同で中学生は3年に一度、富士登山するんですね。その時が私1年目でちょうどその年で、その何日か前ぐらいにその女の子が無外をしまして、もうあなたは残りなさいと。いつどこで、その子が見つかったと警察から電話がかかってくるか分からないから残りなさい。って言われて富士山の準備をしてなかったんですね。でも、前日に見つかって、行きますと言われて、もう全然準備もしてなくて住み込みだったので、荷物も何もない状態でもうとりあえずあるものだけ詰めて、その子と一緒に富士登山したんですね。その中でも、道中その子がトイレ行くって言ったら一緒にトイレ行くとか本当に探偵のようにくっついて、その子と一緒に富士登山を最後登頂まで登ったんですけど、それがすごくしんどいながらにすごく自分の中に経験として残ってて。あのしんどさを味わったら、もう少々のことは大丈夫だなっていう風に思うようになりました。
高3の子が出ていく時にありがとうの一言を言うことであったりとか、本当にちっちゃなことなんですけど、それをすごく喜びに変えて、今も頑張れてます。
高3の子が出ていく時にありがとうの一言を言うことであったりとか、本当にちっちゃなことなんですけど、それをすごく喜びに変えて、今も頑張れてます。
施設職員の経験がご自身の子育てに活かされていますか?
ここの日課がもう自分の中には組み込まれてて、体の中に。自分のこどもを育てていて、「ああ、この時間はそろそろこの時間だから」みたいな日課を丁寧に教える意味でも、こどもたちには「やっぱご飯の時はこうだよね」みたいな、「この後はこうだよね」っていうその日課はすごく自分のこどもにも活きてるし、それをこどもに言ってる以上、ここの子にもきちんと伝えていかなきゃみたいなところは、すごく意識してやってますね。
ご自身の子育てが仕事にどう活かされていますか?
とっても今毎日しんどくて、自分のこどもを寝かしつけて一緒に寝ちゃうなんてことはよくあるんですけど、ある意味オンとオフの切り替えっていうのはすごくできるようになってて。さあ仕事しよう、で、さぁ家帰ったらやっぱこどもに関わろうみたいな切り替えはすごくできるようになってるかなっていうのと、それがやっぱ結婚する前には、自分がここの子たちを何とかしなきゃ、自分のこどもだと思うぐらいの感覚でやってて、それがしんどくなることに繋がることもあったんですね。やっぱり自分がこの子のことを考えると、休みの日にもこの子のことを考えて出てきてあげなきゃとか。自分がやってあげなきゃみたいな感じのことを思い過ぎてて、自分で自分の首を絞めてるなみたいなところは凄くあったんですけど、今はそれを一緒に働いてくれてる中高生の先生にお任せするであったりとか、ここまでできたから後はお願いしますみたいな役割を連携という意味でも、役割分担をできるのは、自分のこどもができてからかなっていうのはすごく感じます。
子育てをしながら働きやすい職場ですか?
こどもがやっぱりどうしても熱出したりとか、体調を崩すってことは本当によくあるので、それでお休みをもらうってことはよくあるんですけど、それを嫌がらずじゃないですけど、あっ大丈夫?って、お子さん体調崩してるんだったら先生も気つけやって一言があったりとかで、それで長く休ませてもらって、次に出てきた時に先生おらんかったから大変やったわみたいな、こどもが元気になって良かったなっていう一言があったりとか、すごく色々助けてもらっているなという感じはありますね。
一応、私の勤務的には9時〜16時で、基本的に中高生担当なんですけど、こども達が基本的にいない時間帯なので、メインは環境整備であったりとか、新しく入ってきている1年目の先生だったりとか、経験年数の浅い職員さんのサポートであったりとか、自分のその経験を活かしてできるフォローであったりとかっていうのがメインになってて。なので、こども達に直接関わる機会っていうのはやっぱその9時16時だと殆どないんですけど、それに関わるその周りの仕事をするようにはしてますね。宿直も入ってないです。
一応、私の勤務的には9時〜16時で、基本的に中高生担当なんですけど、こども達が基本的にいない時間帯なので、メインは環境整備であったりとか、新しく入ってきている1年目の先生だったりとか、経験年数の浅い職員さんのサポートであったりとか、自分のその経験を活かしてできるフォローであったりとかっていうのがメインになってて。なので、こども達に直接関わる機会っていうのはやっぱその9時16時だと殆どないんですけど、それに関わるその周りの仕事をするようにはしてますね。宿直も入ってないです。
最後に一言、メッセージをお願いします。
とても温かみのある施設です。どの職員さんも気さくな感じで話しかけてくれて、みんなで問題解決していこうっていう気持ちがある先生達ばかりなので、一度来てみたら、あ、一緒にここで働きたいかもって思ってくれると思います。ぜひお待ちしてます。
※撮影当時の情報です
※撮影当時の情報です
施設概要

アメニティホーム広畑学園は兵庫県姫路市にある児童養護施設です。
住宅街の中にありながら、自然あふれる広い敷地の中でのびのびと子どもたちが生活しています。
子どもたち一人ひとりの成長や発達に合わせて、日常や生活リズムを大切にした養育を実践し、自立に向けた力を育んでいます。
戦災孤児の受け入れから始まった広畑学園ですが、時代や世情のニーズに合わせた柔軟な運営を行い70年を超える歴史が有ります。
住宅街の中にありながら、自然あふれる広い敷地の中でのびのびと子どもたちが生活しています。
子どもたち一人ひとりの成長や発達に合わせて、日常や生活リズムを大切にした養育を実践し、自立に向けた力を育んでいます。
戦災孤児の受け入れから始まった広畑学園ですが、時代や世情のニーズに合わせた柔軟な運営を行い70年を超える歴史が有ります。