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兵庫県立明石学園 山本 美由紀さん

児童自立支援施設、兵庫県立明石学園で働いています山本と申します。児童自立支援専門員として今8年目になります。
選んだというよりは、今の旦那さんに誘われてというか、一緒にやりたいって言っていただいて、わりと軽い気持ちでいいよっていう感じで、はい、来たんですけど。ここに来る前は一時保護所で働いてたので、児童自立支援施設のことはなんとなく知ってたので、まあこどもに関わるところやなというところで、やってみたいなということで始めました。
一時保護所は交代制だったので、それに比べると仕事自体はやりやすいなっていうふうには思ったんですけど、やっぱり夫婦でけんかしたりとか、そういう時が一番やりにくいなとか本当に逃げ場がないというか。家もここだし、職場もここだし、喧嘩してる相手とずっと一緒にいるしというところでやっぱりちょっとやりにくいなとか、しんどいなっていうのはすごく感じました。
仕事なのか分かんないんですけど、今は実子もいるんで、実子と生徒の間で何かちょっと問題じゃないんですけど、なんかそういうのとか実子がこれしたいのに私も主人も仕事しながらやってるからちょっと待ってとか、できないとかいうふうになっちゃうのがかわいそうやなとか、これでいいのかなって思う部分と、でもやっぱり預かっているお子さんともちゃんと関わりたいなって思う。
本当ありきたりですけど、こどもたちが成長していく姿とか、あとは頑張ってる姿とかはなんか本当にもう何年たってもやっぱり感動するなというか心を打たれるなっていうのはすごくあります。退園した子とかに関しても、やっぱりこう遊びに来たりした時に色々とお話してて、こうこうだったね、こうだったねとか、そんな話をすごい楽しそうにしてくれるのとかを見ると、頑張ってたなとか何か色々思い出したりとか、こんな子やったなっていう何か懐かしいとか、そんなのもすごく。退園した子が会いに来てくれるとすごい元気をもらうっていうのが結構モチベーションに繋がっているかなと思います。
年末に、同級生の退園生が二人で遊びに来てくれて、結構大変な年だったんですけど、でもその二人とも色々揉めたりもしたんですけど、でもこう遊びに来てくれて。で、今いる子達よりもすごい洗い物とか洗濯物とかははるかに上手で、もう何かやってとかそんなこと全然言ってないのに、もうすーって動いてその当時の動きもずっとやってくれてて、すごいなって、この子達はやっぱ力、エネルギーあったなっていうのを見てちょっと感動というか、そんなのがすごい嬉しかった。見て嬉しいなって凄い、頼りになる子たちやなっていう風に思えたのがすごい嬉しかったです。
私より長く働いてる方、たくさんやっぱりいらっしゃるんで、やっぱり凄い頼りになるというか、ピンチをちゃんと乗り越えるというか、そういう背中を見てるのがやっぱり大きいかなって。後は凄い、やっぱり温かい人、皆さん凄い温かいので、もう困った時は助けてもらえるし、すごい見てて本当に日々学ぶことも多いしっていうところで何か自分も頑張れるのかなっていうのは凄く思います。

施設概要

兵庫県立明石学園
明石学園は、自然に囲まれた場所にある、小舎夫婦制の児童自立支援施設です。
私たちは家庭・学校など地域社会にうまく適応できず、問題行動や対人関係の難しさなどを抱えた小学生から中学生年代の子どもたちを受け入れ、ひとつ屋根の下で寝食を共にしています。

夫婦職員が一緒に生活することで、親子や家庭に似た関係を築きながら、子どもたちが安心して周りの人との信頼関係を育んでいけるように支援しています。
チャレンジ精神のある職員が多いこと、さらにそのチャレンジを受け入れる風土が強みのひとつです。
六甲山縦走にチャレンジするなど、寮単位で提案した企画を実現できることは職員のやりがいにつながっています。
また、職員同士がみんなで支えあう風土は、働きやすい環境につながっています。

子どもたちは、毎月実施される行事を楽しみにしています。
例えば、近畿の児童自立支援施設の野球大会やバレーボール大会では、大会に向けて子どもだけでなく職員も一緒に練習に励むことで、子どもとの関係性をより深めています。一つのことをやり切る体験を通して、自己肯定感を高め、自立したあとの自信につなげています。

明石学園では、情報発信や地域交流も大切にしており、盆踊りの行事では、盆踊りを地域の講師に教わり、地域の子ども会、関係機関を招待しています。
このような活動は、地域との繋がりを感じられ、その大切さを実感できます。

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