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若竹ホーム 関口さん

埼玉県若竹ホームの関口なごみと申します。
経験年数は2年で、小学校教員の免許で児童指導員として働いています。
私は大学生の時に不登校指導支援※1をしたり、一人親家庭だったりする子どもたちのところで、塾みたいなのをしていて、その塾では毎日汚れちゃった服を着ていたり、鉛筆がすごく短いけど買うお金がなかったりっていう感じで、2時間しか関われなかったので、そのご家庭に家庭訪問することもできないし、たくさんできないことだらけでちょっともどかしい思いをしていて、それで※2児童養護施設で働けば、家庭にもその子どもたちにも長期的な目で関われるかなと思いまして、児童養護施設を選びました。

※1 字幕では不登校指導支援と表記されていますが、不登校支援と言いたい様に感じました。
※2 字幕では「それでずっと児童養護施設~」と表記されていますが、ずっとは仰っていません。
他の施設も採用説明会とか行かせていただいたんですけど、その中若竹でちょっとボランティアをさせてもらってから決めようと思って、就職前にボランティアさせてもらって、そしたらその若竹の子どもたちが、たくさんの夢を語っていて、その今の生活が満足していたり、職員に話を聞いてもらえるって思えないと、夢ってなかなか語れないと思うので、若竹はそういう職員が子どもたちと関わる密度が高いんだなと思って若竹にしました。
今一番苦労しているのは残業時間が長いことですね。関わりに限度がないので、子どもたちの話をたくさん聞こうとすれば、話しを聞けるし、資料を作ろうと思えば何時間でも作れちゃう
終わりがない職業なので、どうしても残業が出てしまって、体調管理とかが難しいなって思います。
この仕事のやりがいは、子どもたちが学校でこんなことがあったよとか、子どもたちがほとんど毎日です。勤務時間内は子どもたちと関われることで、たくさんおはようって言ってあげたり、ありがとうっていう言葉をその子たちに伝えて、その子たちが笑顔になるのがやりがいなので、毎日がやりがいに感じてますね。
辞めようかと思った時もあります。子どもたちに感情移入をしてしまうのでその分、もう子どもたちを好きになれば好きになるほど「ああ、もうちょっとこれができたかな」とか、あと子どもたちの過去を考えてきつくなってしまって、ちょっと公私混合してしまう時期※3もありまして、そういう時期はちょっと感情移入し過ぎちゃうからあんまり、やめた方がいいのかなって思う時もありました。

※3 字幕では時と表記されていますが、時期と仰っています。
若竹ホームは、とにかく先輩の職員たちが色んな分野で秀でている人たちが多くて、子どもとの関わりがすごく上手な職員だったり、家事回しが上手な職員だったり、そういう秀でている部分もたくさん私も勉強になることが多いので、職員の仲も良いのでアドバイスをくださるので、たくさん勉強になる施設だなと思います。あと、チームワークができてる職場だなと思います。

※撮影当時の情報です

施設概要

若竹ホーム
若竹ホームは自然が豊かな地域にありますが、利便性も高く、最寄り駅の上尾駅からは東京都に電車1本で行くことができます。
園庭には大きな人工芝があって、子どもたちがサッカーをしたり、日向ぼっこをしています。
コロナ前には、子どもたち主催のサッカー大会も行っていました。

職員の育成、特に新任研修に力を入れています。1年目は毎月、基本的なことからロールプレイなどの研修を心理士と先輩職員がプログラムを立て行っており、メンター制度のような「お世話係」の制度があります。
また、月ごとにいろんな先輩にインタビューをするという「宿題」があります。
たとえば、「子どもとの大変なことをどのように乗り越えたか?」といったテーマについて先輩職員に聞くことで、子どもと関わる上でのノウハウや、自らが乗り越える為のヒントを学ぶことに加えて、様々な先輩職員とコミュニケーションをとる機会が保障されるよう工夫しています。

2年目以降の職員にも研修や自己研鑽の機会があります。
2年目新任研修では、1年目に引き続きロールプレイや事例検討などの取り組みを行っています。
また、年度初めに目標を立ててスーパーバイザーと振り返りをしたり、上司と目標設定や振り返りを行います。施設全体としてトップダウン型ではない、職員同士で意見が言いやすい雰囲気があり、職員発信で物事が進んでいく機会が多いことも、若竹ホームの魅力のひとつです。

若竹ホームでは令和4年度より新たに「ノー残業デー」という取り組みを始めました。
月に3回シフトを確認した上で定時で上がる日を決め、日誌ソフトなどを活用し全体で共有します。周りに帰っていいんだよと伝えあい、みんなで定時に上がれる環境づくりを作っています。

ご興味を持たれた方はぜひ一度、ご見学にいらしてください!
皆様のお越しを心よりお待ちしております!

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