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武田塾 荻野未沙さん

今は女の子のフロアーを担当してます。私は今年で2年目で、まだまだ経験も浅くて、日々いろんな先輩とか上司の仕事を見ながら頑張っているというところで。
最初は中学生ぐらいから保育士になりたくて、高校大学と保育の勉強ができる学校にいったんですけれども、その中で実習があるじゃないですか。保育園幼稚園と行って、正直、楽しいっていう思いが全くなくて。これはちょっと自分には合ってないなっていう中で、施設の実習もあって、武田塾に最初実習でこさせてもらって、その時に泊まり込みで実習をするんですけど、毎日何か楽しいことがあって、こどもたちと一緒にグラウンドだったりホールで遊ぶことも楽しかったですし、実際目の前でけんかして、まとめて、職員の方々がしっかり話を聞いているところを見て、すごいやりがいのある仕事だなっていうのをすごい感じて。ちょうど私が行った時に、納涼祭っていうのが武田塾内でのお祭りみたいなのがあって、そこでその時、小学4年生の男の子と一緒に回っていって、最終日お別れの挨拶をするときに、その子が「一緒に納涼祭回ってくれてありがとう」って言われて、もうそこで涙ぼろぼろぼろって出てきて、帰りの下り坂のところで、もう絶対ここで働こうって思って泣きながら帰って。そこでもう児童養護施設で働こうってなって。
武田塾の前に障害児の施設には一度行ったことあったんですけど、そこも楽しかったんですけど、正直職員さんがちょっと怖かったりとか、今だから言えるんですけど、こども自体もすごいかわいい子はいたんですけど、ここでの方がすごい自分自身に合っていたなというのが大きかったですね。
去年は1年間、男子のフロアで小学生をメインに見てたんですけど、その時にこども同士のけんかは毎日、日常茶飯事で、もうお互いに殴り合いの喧嘩とかもあって、その中に止めに入ることで、私もボコボコにやられてあざもいっぱい作ったんですけど、そこでしっかり向き合おうって思って、ただ殴られるだけじゃあかん、もっと強くなろうと思ってしっかり何が嫌やったとか、そういう話をしっかりしていくことで、こども自身もしっかり落ち着いて話は聞いて貰えるようになったりして。その1年間通して二人おうちに帰った子が小学生でいて、その時にいっぱいむかついたこともあったけど、楽しかったし、これからもいっぱい頑張ってほしい。今まで私も向き合おうとしてきて、その帰っていく姿を見て、やっとやりがいを感じられた。

でも、そんな中でもこどもと向き合おうとした時に、自分自身の生い立ちですごいつまずくところがあって、そこで自分のことも振り返りながら、こどものことも考える時はすごくしんどくて、今もまだそれも途中なんですけど。
格闘技、知り合いにしてる人とかもいて興味があったんですけど、自分自身やる勇気はなくて、ずっとこのままいて、その時枡田さんが職員もぜひ参加してほしいっていうのを言ってもらって、じゃあやりたい!って言って。その時に、今まで振り返って何か一つのことに本気になるっていうのが全くなくて、ここで武拳会に参加して、自分自身と闘うじゃないですけど、本気になれることをしたいなって思って参加させていただくようになりましたね。
始めてまだ日が浅いんですけど、一緒にやることで「練習、今日行く?」みたいな会話もありますし、これから一緒に試合とか出たりとかして、より武拳会を通して、武拳会で一緒にやったことが支援につながればなとは。これからやなって。
施設のことをもっと勉強しとけばよかったなっていうのは、ありますね。実際、授業でも施設のことは出てくるんですけど、本当にちょっと一部ぐらいで本当に詳しくは教えてくれなかったので。そこを興味があるとしたら、もっと深掘って自分で調べたりとか、しておけば良かったなっていうのがすごい残ってますね。
武田塾は職員同士が仲良いっていうイメージが自分の中でずっとあって。こどものことを考えるのすごい大事だと思うんですけど、まず働く場所をしっかり自分に合った場所を探すのが一番いいのかなって思ってて。もうそこで合わないと長くも続けられないですし、職員関係がいいことで、こどものことに関してもしっかり連携を取って支援できるようになっていくんだろうなっていうのもあるので、いろんな施設をしっかり見た方がいいのかなって思います。

※撮影当時の情報です。

施設概要

武田塾
「心の座談会」
3年目までの職員に対して、心理士と同期職員で集まる機会を月1回作っています。子どものことや仕事で不安な事など、ざっくばらんに話しをします。生活支援を担うと集まる機会も少ないので、同期職員の繋がりも大切にしています!!

「常時2名勤務」
勤務体制として、常時2名勤務を目指しております。一人勤務という児童養護施設の勤務形態を払拭し、子どものことを考えられるように取り組んでいます。

「武拳会」
他施設では聞いたことがない取り組みとして、キックボクシング部が存在します。「選手コース」「チャレンジコース」「フィットネスコース」の3コースに分けて、月~金の週5回練習に励んでいます。選手コースの子ども達が他コースを指導する仕組みを作り、主体性を養うことを目標としています。今年度より、職員の入会も募集しております。ぜひ!

「武田フットサル部」
過去には近畿大会に出場したこともあります。現在、活動日を土曜日・日曜日と固定し、監督1名・コーチ2名と共に大阪府予選突破、近畿大会出場を目指し、練習に励んでおります。

「インターシップ交流会」
大阪府中小企業家同友会の協力のもと月1回開催しています。子ども達が働くイメージを付けられるように小学生は物づくり、中高生は同友会の方々と自分のやりたい仕事や今の心情について話をします。

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