武田塾 松本孝行さん
目次
松本さんのこれまでの歩みを教えてください
私はもともと福祉畑ではなく、一般企業に長年勤めていました。
25年ほど前にボランティアから福祉の世界に関わり始め、武田児童養護施設を経て、障がい者の支援施設に異動。その後また異動で児童養護施設の武田塾に施設長として戻ってきました。
25年ほど前にボランティアから福祉の世界に関わり始め、武田児童養護施設を経て、障がい者の支援施設に異動。その後また異動で児童養護施設の武田塾に施設長として戻ってきました。
武田塾の魅力を教えてください
法人武田塾は大正15年に創設、もうすぐ100周年になります。
武田塾では、今、2つのクラブ活動の運営に力を入れています。
一つは格闘技のクラブ活動。児童養護施設ではあまり聞かないかもしれません。
もう一つはフットサルのクラブです。
格闘技のクラブ「武拳会」ができたきっかけは、格闘技の有段者の職員が子どものニーズを相談の中でヒアリングしたことです。
子どもの「格闘技を教えてほしい」という声を聞いた職員が。「よしやろう!」と。
最初は職員と子ども、一対一で活動が始まりました。
フットサルのクラブも、学生時代にフットサル・サッカーを経験していた職員がいる中で、子どもたちから「サッカーをしたい!」という声が上がってきたことがきっかけで創設し、現在に至っています。
武田塾は、子どもたちにいろんな経験をしてもらうために、職員一人ひとりが持っている「ストレングス=強みの部分」を活かした支援をしてもらえるような環境づくりを行っております。
ー職員さんが一緒に部活動をするのは、とても魅力的ですね(インタビュアー)
そうですね!
もちろん外部の方とか、習い事として施設外で経験することも大切だとは思いますが、
生活場面を見ている職員が、一緒に余暇や活動をおこなうメリットはたくさんあります。
それが日常の生活支援につながっていくと私は考えています。
武田塾では、今、2つのクラブ活動の運営に力を入れています。
一つは格闘技のクラブ活動。児童養護施設ではあまり聞かないかもしれません。
もう一つはフットサルのクラブです。
格闘技のクラブ「武拳会」ができたきっかけは、格闘技の有段者の職員が子どものニーズを相談の中でヒアリングしたことです。
子どもの「格闘技を教えてほしい」という声を聞いた職員が。「よしやろう!」と。
最初は職員と子ども、一対一で活動が始まりました。
フットサルのクラブも、学生時代にフットサル・サッカーを経験していた職員がいる中で、子どもたちから「サッカーをしたい!」という声が上がってきたことがきっかけで創設し、現在に至っています。
武田塾は、子どもたちにいろんな経験をしてもらうために、職員一人ひとりが持っている「ストレングス=強みの部分」を活かした支援をしてもらえるような環境づくりを行っております。
ー職員さんが一緒に部活動をするのは、とても魅力的ですね(インタビュアー)
そうですね!
もちろん外部の方とか、習い事として施設外で経験することも大切だとは思いますが、
生活場面を見ている職員が、一緒に余暇や活動をおこなうメリットはたくさんあります。
それが日常の生活支援につながっていくと私は考えています。
職員さんの育成や定着、働きやすさなどの取り組みを教えてください
武田塾も職員の離職率が高い時期があり、職員の心のケアについてもっと取り組んでいかなければいけないという話になりました。
入職後3年未満の離職率が特に高いというデータがあったので、武田塾では1年目・2年目・3年目の職員を対象に「心の雑談会」を開催しています。
施設の臨床心理士同席のもと、日々の業務の悩みや相談をみんなで話し合っています。
愚痴を言い合うだけの場にするのではなく、「しんどい」と悩んでいることについて、専門の心理士から心理的側面からのアドバイスをしてもらうことによって、自分の心の中でどのようなプロセスが行われているか知ることができます。
心理士からは「こうしなさい」「ああしなさい」という指示をもらえるわけではありませんが、職員がそれを受け止めて、次の支援に活かしていくというスタイルをとっています。
入職後3年未満の離職率が特に高いというデータがあったので、武田塾では1年目・2年目・3年目の職員を対象に「心の雑談会」を開催しています。
施設の臨床心理士同席のもと、日々の業務の悩みや相談をみんなで話し合っています。
愚痴を言い合うだけの場にするのではなく、「しんどい」と悩んでいることについて、専門の心理士から心理的側面からのアドバイスをしてもらうことによって、自分の心の中でどのようなプロセスが行われているか知ることができます。
心理士からは「こうしなさい」「ああしなさい」という指示をもらえるわけではありませんが、職員がそれを受け止めて、次の支援に活かしていくというスタイルをとっています。
ほかにも職員さんに対する取り組みがあれば教えてください
ホウレンソウ(報告・連絡・相談)の窓口がわかりやすいように、SV体制を明確にしています。
自分はどこを窓口に相談したらいいのか。また、相談された職員はそのまた上位職の窓口として誰に相談したらいいのか。労務管理と支援の部分とは別の組織図で表しています。
なんとなく長くいる職員、話しやすい職員に話して相談、ではなく、きちっと組織のラインを統一することによって指示も一本化されるので、現場の職員も迷わなくて済むかなと思っています。
自分はどこを窓口に相談したらいいのか。また、相談された職員はそのまた上位職の窓口として誰に相談したらいいのか。労務管理と支援の部分とは別の組織図で表しています。
なんとなく長くいる職員、話しやすい職員に話して相談、ではなく、きちっと組織のラインを統一することによって指示も一本化されるので、現場の職員も迷わなくて済むかなと思っています。
武田塾が求める人材を教えてください
子どもが好きなのはもちろんですが、
武田塾という法人内だけで通用する職員ではなく、大阪府の中に入れても、近畿や全国に出いっても、どこ出ても恥ずかしくないような人材育成をしていきたいと考えています。
人材育成の中で大事なのは、特にリーダー職くらいの子たちが、まず自分がしっかりと育つこと。
職員一人ひとりが育つことによって、武田塾全体の支援力がボトムアップする。
そうなると自然と子どもの生活の質っていうのは上がってくると思いますので、そういった思いに賛同していただける職員が来ていただければ、と思っております。
武田塾という法人内だけで通用する職員ではなく、大阪府の中に入れても、近畿や全国に出いっても、どこ出ても恥ずかしくないような人材育成をしていきたいと考えています。
人材育成の中で大事なのは、特にリーダー職くらいの子たちが、まず自分がしっかりと育つこと。
職員一人ひとりが育つことによって、武田塾全体の支援力がボトムアップする。
そうなると自然と子どもの生活の質っていうのは上がってくると思いますので、そういった思いに賛同していただける職員が来ていただければ、と思っております。
施設見学について教えてください
コロナなど感染対策はしっかり行っています。
武田塾は辺鄙な場所にあるのですが(笑)、どんどん施設見学・話を聞きに来ていただければと思っています。
武田塾は辺鄙な場所にあるのですが(笑)、どんどん施設見学・話を聞きに来ていただければと思っています。
施設概要
「心の座談会」
3年目までの職員に対して、心理士と同期職員で集まる機会を月1回作っています。子どものことや仕事で不安な事など、ざっくばらんに話しをします。生活支援を担うと集まる機会も少ないので、同期職員の繋がりも大切にしています!!
「常時2名勤務」
勤務体制として、常時2名勤務を目指しております。一人勤務という児童養護施設の勤務形態を払拭し、子どものことを考えられるように取り組んでいます。
「武拳会」
他施設では聞いたことがない取り組みとして、キックボクシング部が存在します。「選手コース」「チャレンジコース」「フィットネスコース」の3コースに分けて、月~金の週5回練習に励んでいます。選手コースの子ども達が他コースを指導する仕組みを作り、主体性を養うことを目標としています。今年度より、職員の入会も募集しております。ぜひ!
「武田フットサル部」
過去には近畿大会に出場したこともあります。現在、活動日を土曜日・日曜日と固定し、監督1名・コーチ2名と共に大阪府予選突破、近畿大会出場を目指し、練習に励んでおります。
「インターシップ交流会」
大阪府中小企業家同友会の協力のもと月1回開催しています。子ども達が働くイメージを付けられるように小学生は物づくり、中高生は同友会の方々と自分のやりたい仕事や今の心情について話をします。
3年目までの職員に対して、心理士と同期職員で集まる機会を月1回作っています。子どものことや仕事で不安な事など、ざっくばらんに話しをします。生活支援を担うと集まる機会も少ないので、同期職員の繋がりも大切にしています!!
「常時2名勤務」
勤務体制として、常時2名勤務を目指しております。一人勤務という児童養護施設の勤務形態を払拭し、子どものことを考えられるように取り組んでいます。
「武拳会」
他施設では聞いたことがない取り組みとして、キックボクシング部が存在します。「選手コース」「チャレンジコース」「フィットネスコース」の3コースに分けて、月~金の週5回練習に励んでいます。選手コースの子ども達が他コースを指導する仕組みを作り、主体性を養うことを目標としています。今年度より、職員の入会も募集しております。ぜひ!
「武田フットサル部」
過去には近畿大会に出場したこともあります。現在、活動日を土曜日・日曜日と固定し、監督1名・コーチ2名と共に大阪府予選突破、近畿大会出場を目指し、練習に励んでおります。
「インターシップ交流会」
大阪府中小企業家同友会の協力のもと月1回開催しています。子ども達が働くイメージを付けられるように小学生は物づくり、中高生は同友会の方々と自分のやりたい仕事や今の心情について話をします。