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こどもL.E.C.センター 出雲文子さん

出雲文子といいます。今年の4月に就職したので、まだ1年経ってないぐらいです。心理療法士ってことで、担当のこどもに対してセラピーを行ったりしています。私はまだ担当を持っていないので、していないんですけど。
まず私が大学院を卒業した後、いろいろな場所で何個かの仕事をしてたんですけど、最初に行ったところが適応指導教室っていう主に学校に行けないこどもたちが通ってくる場所で、要するにこどもを相手にする仕事だったんですけど、それ以外にも小児の精神科のクリニックでもちょっと仕事をしていて、そういうふうにこどもと関わる仕事を何個かしていて。ずっと非正規の仕事で来てたので、そろそろどこか正規で働けるところはないかなっていうので探していて。たまたま大学院の方にここのL.E.Cの求人が来ていて、その大学院の相談センターってあるんですけど、そこでもちょっと時々入らせてもらってて。そこから大学院時代にお世話になった先生から、ここの就職があるよっていうのを教えてもらって、それでこどもに関わる仕事だし、あと正社員で入れるってことだったので、じゃあやってみようかなと思ってここを選んだ感じです。
一言でいうと、もうこどものおはようからおやすみまでお世話するっていう簡単に言うと、そういう感じなんですけど。勤務もシフト制で決まってて、朝もこどもたち起こすところから始まって、一緒に朝食、昼食、夕食でご飯食べたり、お風呂も一緒に入ったり、普通に生活棟にいる時は、こどもたちと一緒にトランプとかいろいろ遊んだりとかもしますし。あとルールが一応いろいろ決まっていて何時に起きると、この時間はこうしないといけないってところは決まってるんですけど、そういうところで、どうしても守れないこと、ついつい破っちゃうことが多いので、そういう時はきっちり指導するというか、ちゃんとしないとダメだよって注意してあげたりとか、そういうことをしている感じです。
心理士だと、自分の担当を持った時に決まった曜日とか時間帯で大体50分ぐらいセラピーの時間があって、そこでは担当の子と1対1でいろいろ遊びながらいろいろ普段の悩みとか、あるいは本人がここに来た時にいろいろ課題を持ってこどもたちがここに来てるんですけど、そういうところをどうしていくかっていうのを話したりとか、そういう感じのことをされてる感じです。
こどもからありがとうとか言ってもらえると、やっぱり嬉しいなとは思ってて。こどもによるんですけど、ちょっとしたことでも先生ありがとうとか言ってもらえるのはすごい嬉しいなと感じますし、一緒に遊んでいる時にこども達が楽しそうにしてくれてると、私としても嬉しいなとは思います。ちょっとしたことで結構、例えば職員がいる部屋にいろいろこども達が部屋に置けないものとかを預かってたりするんですけど、そういうの出して頼まれたら出してあげるんですけど、そういう時でも先生ありがとうって毎回言ってくれる子がいて、言ってもらえると本当に良かったというか嬉しいなっていつも思ってます。
決まったことを、なかなかこども達が守れない時は、こっちからちゃんとしないとダメだよって注意もしないといけないんですけど。やっぱりまだ私も入ったばかりなので、こども達も何て言うか、なめられてるって言い方はあまりよくないかもしれないんですけど、ちょっともうあんまり厳しく言われないからこの先生ならいいだろうって思われているのか、なかなか言ったことを守ってくれないことも多くて。例えば私が一人でいる時にそういうこと多いんですけど、そういう時はもう下に内線で他の職員に「すいません、ちょっと対応しきれないのでヘルプをお願いします」っていう風にお願いして、他の先生に入ってもらってやっていただくことが多いです。
施設でっていうのは初めてだったので、全然イメージがちゃんと付いてなくて、施設っぽいところは、適応指導教室のようなところで、何か1日生活してるんだなぐらいなイメージ、その延長ぐらいなイメージしかなかったので。実際来てみたら結構日々、こども達が何かと…。何かあった時に癇癪を起こしちゃう子とか結構いるんですけど、そういうこともしょっちゅうあるし、なかなかこっちの言ってることを、聞いてもらえないこととかも多いし、結構大変だなって思うことは多かったので、こんな感じだったのかっていうのは正直ギャップはだいぶ感じてます。
そうですね。もっとこどもたちと仲良くなれたらいいかなっていうので、私はなかなか自分から関わっていくことが正直苦手なところもあって。なんですけど、やっぱりちょっとでもこども達と楽しい時間をもっと過ごしたいなって。注意するばかりじゃなくて、楽しい時間過ごしたいなとも思うので、もっとこっちからというか楽しい時間過ごせるように、私からももっと何か積極的にいけたらいいかなと思ってます。

※撮影当時の情報です。

施設概要

こどもL.E.C.センター
こどもL.E.Cセンターは熊本県にある児童心理治療施設です。
熊本市からも近い自然豊かな住宅街の中にあり、利便性の高い暮らしやすい環境です。
九州初の情緒障害児短期治療施設として2001年に設立されました。

キリスト教の愛と福祉の奉仕の理念の下、子どもたちとその家族、当センターで働く職員の「希望を育てる」ことを運営理念として掲げています。

子ども達の「心」に着目し、生活の中でどのようなことを子ども自身が感じているか、子ども同士の相互作用がどのように行われているか、よりよい回復を図るために子どもに携わる大人はどのような振る舞いや関りを行えばよいかを考え、実践することで子ども達の心身の回復や成長に努めています。

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