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【錦華学院】職員インタビュー (ケアワーカーから心理士へ!木村さん)後編

チャイボラインタビュー

児童養護施設

2019/11/13 08:24
【錦華学院】職員インタビュー (ケアワーカーから心理士へ!木村さん)後編

前回より、錦華学院の職員のインタビューをシリーズで紹介しております。第1弾 ベテラン職員の木村さん 後編です。


○ 辛かったことはありますか?また、それをどうやって乗り越えましたか?

一度体を壊して一週間くらい入院したことがあったのです。その時、「辞めようかな」という気持ちがあって、医者に相談すると「宿直あったらきついのでは?」と言われて本当に悩みました。でも、子ども達がよくお見舞いに来てくれて、そのうち子ども達のたまり場になったりして。(笑)退院の時には職員と子ども達が迎えに来てくれて、その姿を見て、「やっぱり続けよう」という気持ちになりました。仕事のやりがいにも繋がりますが、子ども達とのやりとりはもちろん楽しいんですけど、それを支えてくれる職員集団がとても温かくて信頼できる人ばかりなので、やってこれたのだと思います。
 

○ この施設を選んだ理由やアピールポイントは何ですか?

何件かある求人の中で給料が一番良かったんですよ(笑)もともとの成り立ちで、この施設には難しい子どもが多く入ってきていたので、他の施設よりも少し給料が良かったですよね。面接のときには、子ども達から寄ってきて「誰?」、「実習生?」と話しかけてくれて、こんな人懐っこい子もいるんだなと感じたのも理由の一つです。


 

○実際に入ってから良いなと思う部分はありますか?

チームワークの良さです。みんな何でも話し合える関係です。16、17人を1人で見るという体制が長かったのですが、そうなると日々運動会のようで、尚且つ新人だとなめられてしまい、子ども達は言うことを聞かず、すぐ問題を起こすという環境でした。今はようやく職員数が増えてきましたし、いろいろ加算がついてきてどんどん環境が良くなってきています。
 

○今後やりたいことはありますか?

ちょうど今小規模化を進めていこうということで、2020年を目途に建て替えを目指しているんですよ。現在でも1寮11、12人いる施設はなかなかないと思うんですよね。ちょっと多いなというのが実感で、そこを7、8名にし、今4寮あるのを6寮舎化していこうと考えています。そのタイミングで、職員が調理をする完全調理のスタンスにしていきたいと考えています。6年間程グループホームにいたのですが、職員が作ったものを子どもが食べるという関係が信頼関係の深まりに大きな影響を与えると思ったからです。食の存在はすごく大きいんです。男性職員が高齢児の女子と関わろうとすると、距離をとられてしまうのですが、ご飯の話はしやすいんですよね、「なに食べる?」とか。自分が選んだものが出る、食べたいと言ったものが出てくるっていうのが、子どもも嬉しいし、関係も深まると感じます。

(2018年2月現在)