奈良県立精華学院 中林慎平さん・美幸さん
目次
自己紹介をお願いします。
(慎平さん)奈良県の児童自立支援施設 精華学院の中林慎平と申します。
(美幸さん)同じく美幸と申します。私たちは夫婦で自立支援専門員を始めて、今2年目です。
(美幸さん)同じく美幸と申します。私たちは夫婦で自立支援専門員を始めて、今2年目です。
児童自立支援施設で働こうと思ったきっかけは?
(美幸さん)私の方が先に転勤してきたんですけど、私はここに分教室(※)ができた1年目のときに入ってきて、5年学校の先生としてこちらで働いていました。そのあと結婚して、二人で寮をもって今2年目です。
※分教室…児童自立支援施設内にある学校に、地域の小中学校の先生が配属されること
定年退職で辞められる寮の先生がいて、その次の寮担当を探していたんですけれども、なかなかなり手が見つからなくて全然見つからない…。見つからないとどうなるかというと、うちの学院は夫婦で寮を持っているんですけど、見つからないなら夫婦で経営することがもう無理になるんじゃないかという話になって。
でも、私たち二人とも夫婦で寮を運営しているというこの学院のスタイルをすごく気に入っていたので、その夫婦制が無くなってしまうのはあまりに惜しいと思って。
そんなに誰もいないなら、自分たちがなって持とうか!という理由なんです。もともとなりたかったとかではなくて。
※分教室…児童自立支援施設内にある学校に、地域の小中学校の先生が配属されること
定年退職で辞められる寮の先生がいて、その次の寮担当を探していたんですけれども、なかなかなり手が見つからなくて全然見つからない…。見つからないとどうなるかというと、うちの学院は夫婦で寮を持っているんですけど、見つからないなら夫婦で経営することがもう無理になるんじゃないかという話になって。
でも、私たち二人とも夫婦で寮を運営しているというこの学院のスタイルをすごく気に入っていたので、その夫婦制が無くなってしまうのはあまりに惜しいと思って。
そんなに誰もいないなら、自分たちがなって持とうか!という理由なんです。もともとなりたかったとかではなくて。
この仕事の大変なところは?
(美幸さん)住み込みで働いているので、拘束時間といいますが毎日が仕事のような形になります。私はあまり体力に自信がないので体力的にしんどい時はあるにはありますね。ただ、夫婦なので、どちらかがしんどかったらどちらかが頑張る、二人のうちどっちかが踏ん張っていれば何とかなるというのは夫婦制のありがたいところです。
(慎平さん)学校の先生の時は、学校に来たら先生としての仕事をして、職場から帰ってきたらプライベートという働き方。一般的な働き方だと思うんですけど。ここで働くということは、ずーっと子どもたちと一緒に生活しているので、スイッチのオンオフがなかなか明確じゃない。
学校の先生だったら、先生をしているときはきちっとしているけど、終わったらだらっとして。逆に言うとここはちょっとダラっとしているタイミングがなかなかないからどうしてもこう中途半端になってしまうのが大変だなと。
(慎平さん)学校の先生の時は、学校に来たら先生としての仕事をして、職場から帰ってきたらプライベートという働き方。一般的な働き方だと思うんですけど。ここで働くということは、ずーっと子どもたちと一緒に生活しているので、スイッチのオンオフがなかなか明確じゃない。
学校の先生だったら、先生をしているときはきちっとしているけど、終わったらだらっとして。逆に言うとここはちょっとダラっとしているタイミングがなかなかないからどうしてもこう中途半端になってしまうのが大変だなと。
休みはどのようにしてとるのですか?
(美幸さん)今は寮が2寮しかないので、休む時は他の先生が寮に入って、その間私たちが休みを取る形態です。
以前寮が3寮・4寮あったときは、「お泊り寮」という制度がありました。
子どもたちが週に2日くらい移動して、二泊お泊りをして帰ってくるのがルーティンでした。そうなると、子どもたちがお泊り寮に行っている間が職員のお休みになる仕組みですね。
以前寮が3寮・4寮あったときは、「お泊り寮」という制度がありました。
子どもたちが週に2日くらい移動して、二泊お泊りをして帰ってくるのがルーティンでした。そうなると、子どもたちがお泊り寮に行っている間が職員のお休みになる仕組みですね。
この仕事のやりがいは?
(美幸さん)うちに入ってくる子たちって、どの子もこの子も山ほど課題を抱えて入ってくるので、課題の部分がみるみる良くなっていくんです。欠点がたくさんある状態で入ってくるので、伸びしろがたくさんある。もう、日に日に良くなっていきます。
もちろん、簡単に変わるところと、なかなか変わらないところはありますが、入所した時と出ていく時を比べたらだいぶ変わったなっていう子がほとんどで。その変化を肌で一緒に感じながら過ごせるのはいいかなと思っていますね。
(慎平さん)まだ二年目で、子どもたちを卒業させて1年なので、卒業生はまだ高校1年生の年齢。なので、その子たちが将来どうなっていくかがまだ分からない。子どもの将来を実感し始めたら、また違うやりがいも感じられると思います。
学校の先生をしていた時は、卒業させたらその子たちの将来とだいぶ距離が出来てしまっていた。ここの仕事は一生付き合っていこうと思ったらいける仕事だから、お父さん・お母さんがわりだから、その関係というのは、学校の先生をしていた時よりも、はるかに強くて濃い関係。それはすごくこの児童自立の職員の魅力なのかなと思います。
(美幸さん)暴れたり、物を壊したりする子がいないと言えば嘘になりますが、一昔前に比べれば暴力傾向の子が随分減っているのと、ここで生活が落ち着くとそういった部分は大きく減ってきます。外から実習に来られる方が一番驚くのが、何て礼儀正しくてかわいい子たちなんだって言ってもらえるんです。
大変な暴れん坊のイメージがどうしてもあるし、うちに来た時にはそういう理由で来ている子が確かに多いです。ですが、私もここに務めて数年経ちますが、実際生活を一緒にしている中で、子どもが暴れて暴れて敵わんっていうのはほとんどない場面ですね。
もちろん、簡単に変わるところと、なかなか変わらないところはありますが、入所した時と出ていく時を比べたらだいぶ変わったなっていう子がほとんどで。その変化を肌で一緒に感じながら過ごせるのはいいかなと思っていますね。
(慎平さん)まだ二年目で、子どもたちを卒業させて1年なので、卒業生はまだ高校1年生の年齢。なので、その子たちが将来どうなっていくかがまだ分からない。子どもの将来を実感し始めたら、また違うやりがいも感じられると思います。
学校の先生をしていた時は、卒業させたらその子たちの将来とだいぶ距離が出来てしまっていた。ここの仕事は一生付き合っていこうと思ったらいける仕事だから、お父さん・お母さんがわりだから、その関係というのは、学校の先生をしていた時よりも、はるかに強くて濃い関係。それはすごくこの児童自立の職員の魅力なのかなと思います。
(美幸さん)暴れたり、物を壊したりする子がいないと言えば嘘になりますが、一昔前に比べれば暴力傾向の子が随分減っているのと、ここで生活が落ち着くとそういった部分は大きく減ってきます。外から実習に来られる方が一番驚くのが、何て礼儀正しくてかわいい子たちなんだって言ってもらえるんです。
大変な暴れん坊のイメージがどうしてもあるし、うちに来た時にはそういう理由で来ている子が確かに多いです。ですが、私もここに務めて数年経ちますが、実際生活を一緒にしている中で、子どもが暴れて暴れて敵わんっていうのはほとんどない場面ですね。
精華学院の良いところは?
(美幸さん)三食、朝昼晩調理場の方が作ってくださるので、しかもそれを職員の分も検食というので作ってくださるので、栄養の整った食事が三食出てきます。非常にありがたいですね。
(慎平さん)精華学院は特にだと思うのだけど、分教室といって中に学校が入っていて、その学校が一生懸命積極的に子どもを見てくれるので、8時半に登校して3時に学校が終わるまでの間は「もう任せてください」という形で学校にお任せすることができる。いろんな施設があって、学校に行っている間も子どもたちのことが心配でちょっと行かないといけないとか、いろいろあると思いますが、精華学院は子どもたちを分業で見ることができているのが、良いところです。
(慎平さん)精華学院は特にだと思うのだけど、分教室といって中に学校が入っていて、その学校が一生懸命積極的に子どもを見てくれるので、8時半に登校して3時に学校が終わるまでの間は「もう任せてください」という形で学校にお任せすることができる。いろんな施設があって、学校に行っている間も子どもたちのことが心配でちょっと行かないといけないとか、いろいろあると思いますが、精華学院は子どもたちを分業で見ることができているのが、良いところです。
児童自立支援施設に興味のある方へ
(美幸さん)知名度が低いというのが一番、私たちが人集めで苦労しているところです。見学とか、バイトでもいいし、実習(教育実習・介護実習等の受け入れもしています)などでぜひ見に来ていただいて、ああ、ここの子たちがわいいなって思ってもらえるんだったら、もう一緒に働けると思うんです。ぜひ興味をもって見に来てもらえたらなと思いますね。
(慎平さん)今、人が足りていないです。特に今野球部の監督さんが足りていなくて!僕が今野球部の監督をしているんですけど、野球、ノックもできんし、子どもたちよりキャッチボール下手やし、もう毎日本当に困っているところなんです。
もしちょっとでも野球、子どもらとしたるで~!っていう人がいれば、ぜひぜひお願いします!
(慎平さん)今、人が足りていないです。特に今野球部の監督さんが足りていなくて!僕が今野球部の監督をしているんですけど、野球、ノックもできんし、子どもたちよりキャッチボール下手やし、もう毎日本当に困っているところなんです。
もしちょっとでも野球、子どもらとしたるで~!っていう人がいれば、ぜひぜひお願いします!
施設概要
精華学院は、寮で生活をしながら、子どもたちが敷地内の学校に通う、児童自立支援施設です。
県立の入所型の児童福祉施設の一種であり、学院で働く職員は奈良県の職員となります。生活、学校、余暇時間、子どものすべての時間に大人が寄り添い、さまざまな角度から子どもの成長を支えます。
敷地内には、寮舎と本館(学校)の他に、グラウンドや体育館、プールなどもあります。毎日決まった時間に寝起きし、三食きっちりと食べる規則正しい生活が子どもたちの成長の基盤となります。
さまざまな課題を抱えて入所してくる子どもたちですが、安定した生活習慣とたくさんの大人との関わりの中で驚くほどにみるみると変わっていきます。心身ともに健やかに成長していく子どもの様子を間近で感じられる素敵な仕事です。
県立の入所型の児童福祉施設の一種であり、学院で働く職員は奈良県の職員となります。生活、学校、余暇時間、子どものすべての時間に大人が寄り添い、さまざまな角度から子どもの成長を支えます。
敷地内には、寮舎と本館(学校)の他に、グラウンドや体育館、プールなどもあります。毎日決まった時間に寝起きし、三食きっちりと食べる規則正しい生活が子どもたちの成長の基盤となります。
さまざまな課題を抱えて入所してくる子どもたちですが、安定した生活習慣とたくさんの大人との関わりの中で驚くほどにみるみると変わっていきます。心身ともに健やかに成長していく子どもの様子を間近で感じられる素敵な仕事です。