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一陽 渡邊あゆみさん

福井県福井県にある児童養護施設で保育士として働いている渡邊です。
今年、保育士として3年目になります。
まず私はずっと保育士になりたくて、もう幼稚園の頃から保育士になりたいって夢を持ってまして、 そこから短大に入って、就職も保育園かなと思って考えてたんですけど、 短大の授業で社会的養護についての講義があった時に、一陽の今の橋本所長が講義をされてまして。そこで施設の 内容っていうか、中身っていうのを知ってから、まず社会的養護を知って、その児童養護施設一陽っていうのを知って、私はここに実習に来させていただいて、 そこからやっぱり実習してみると、自分が思ってたその児童養護施設っていうその堅いイメージとか、ちょっとしんどそうだなっていうイメージがあんまりなくて、ほんとにこどもたちを見ててすごい楽しそうだし、ここで私も一緒に成長しながら働きたいなと思って、 保育園ではなくて児童養護施設を決めました。
去年の話になるんですけど、今、男の子ホームを担当してまして、ホームの子との距離感とか、近くなるのを気を付けたりとか、意識してたんですけど。その中でしんどかったなとか辛かったなっていうのが、ちょっと嘘をついてしまうというか、ごまかしたりする子がいて。その子との信頼関係を、私なりに築けてると思ってたんですけど、もうほんとに、昨日話してたのに、その次の日には「あれ、嘘ついてる」とか、「 あの話どこいったんやろ」っていう。私だけが、その子と信頼関係できてると思ってたんかなと思ったり。話をしても、響いてくれてはいると思うんですけど。でも、やっぱり心の中で「いや、でも、また 嘘つくのかな」とか「また裏切られちゃうのかな」っていうのがすごいしんどくて。
 でも、その子と今2年ぐらい一緒にいるんですけど、だんだん嘘をついた時に「嘘をつきました」っていうのを言ってくれたりとか、ごまかすことをしないようにするにはどうしたらいいかなっていうのを、改めて考えることができてるので。しんどいことがあって、今はすごいその子との関係性はできてるので。今思えば、あの経験がなかったら、こんなに頑張ろうって思ってなかったので。
ありきたりなんですけど、「ただいま」「おはよう」「おかえり」っていう一言一言で、反応してくれたりとか、 その1日の生活の様子、学校のこととかを教えて話してくれるのが、この経験というか、話してくれたことがすごい嬉しくて。もちろん1年目の時は、ほんとにもうタイミングというか、ほんとに関係性もできなくて、 なんかプイッてされちゃったりしたんですけど。最近ほんとに「先生聞いてや」とか「こういうことあってしんどかったんや」っていう話を聞くと、一緒に生活してて、どんどん話してくれるようになったのが、この仕事しててすごいやりがいを感じます。
そうですね。だいぶ私の人間性も知ってもらえてるので、この先生がこう言ったらこう言われるかなとかっていう、その、お互いの関係性ができてきてるので、 今の方がより深くはなってるかなって思います。
まず、人間関係はすごく良くて。何かあればすぐ相談に乗ってくれる先生方とか、同じ経験というか「ああ、そういうことあったよね」っていう共感をすごくたくさんしてくださるので。相談してもいいんだってすごい思える先生方がいっぱいいるし、あとは、自分のやりたいことをすごくさせてもらってて。ホームリーダーの先生にも、好きなことしていいよっていう、 その後、責任取るからっていうのは言ってくださってて。それもなんか、「これやりなよ」とかって言われるよりは、自分からなんか探してやる方が、支援がすごい、うまくいくなって思うので、そこは一緒に働いてる先生方たちのサポートというか、一緒に働いてる人間関係がすごく私は魅力的だなと思います。

施設概要

一陽
児童養護施設 一陽は、福井県越前市の王子保駅から徒歩15分に位置している施設です。そんな一陽の特徴をご紹介します。

[担当職員の充実]
ホーム担当制で職員体制が充実しており、各ホーム毎日2人以上が勤務するようになっています。
(各ホーム担当職員5~6名)
そして、職員数が多いことで、小舎の強みを生かした個別支援を展開しています。

[地域支援も多数展開しています]
法人としては児童家庭支援センターや子育て支援センターも運営しており、地域支援も行っています。
R6年度からは地域支援センター一陽を新たに設立し、更なる地域支援を展開します!

[自主性・民主制・公共性・公開性を大切にしています!]
1、一陽には労働組合があり、座談会※などの話し合いの中で、自分たちの働き方を考えます。
2、一緒に働く仲間は、一緒に働く職員が選考させていただきます。
3、全職員が参画し、職場を作りあげる為の様々なプロジェクトチーム(以下PT)や会議があり、職員が得意分野(強み)を伸ばし活躍する場があります。

※座談会とは:年間3~4回、若手、ベテランに関わらず参加し、日々の悩みややりがい、ワークライフバランスなどについてざっくばらんに話し合う場です。

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