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♦中学教員から児童自立支援施設へ♦

職員さんインタビュー

児童自立支援施設

2023/05/04 13:27
♦中学教員から児童自立支援施設へ♦
こんにちは 修徳学院です。
今回は現役の寮長先生にインタビューです!
※大阪府福祉部における個人情報保護の観点から画像は加工させていただいております。

★小林寮長プロフィール★
小林昭仁(37歳)28歳で修徳にくる。
現在10年目。そのうち3年は並立、その後夫婦で寮をもち7年目となる。
※並立寮とは夫婦ではない職員同士で運営する寮舎。

茨木:
こんにちは。それではこの仕事をすることになったきっかを教えてください。

小林:
もともと学校教員で、児童自立支援施設の学校で働いてて、
福祉の寮の夫婦の先生たちを見て、「自分はこっちが(寮長が)やりたいな」って思ったんで転職をしたっていうのがきっかけですね。

茨木:
夫婦制とか交代制とか、いろいろあると思うんですけど、あえて夫婦制でやろうと思ったきっかけはなですか?

小林:
正直、最初はどこでも良かったんです。まず学校教員から児童自立の世界に入りたかったので、夫婦制の施設だけじゃなくって、他府県も実際に受験はしてみたんですよ。そこは交代制なんですけどね。
ただその試験に落ちてしまってというところと、ご縁があって修徳の先生に「臨任でもいいからおいで。」って言ってもらってというのがきっかけですね。
夫婦でのほうがやっぱりやりやすいなってところは感じています。
まあ生徒も軸になる人が少ないほうがやりやすいんちゃうかなって思います。

茨木:
夫婦制でやるってことは奥さんにも承諾してもらわないといけないってことですが、教母さん(奥さん)ってどんな人ですか。
※修徳では寮の女性職員を「教母(きょうぼ)さん」とよぶ。

小林:
教母さん。笑
教母さんはね、最初は「なんで犯罪者と一緒に生活しないといけないの?」から始まったんですけど「とりあえず見て。」っていうところでお願いしました。まあまあ今はどっぷりハマっては居てくれているんですけど。
そうですね、僕自身が指導とかやり方に対してぶれてしまう時が当然あるんで、そういう時に教母さんに「ぶれてるよ」じゃないけど、方向を直してもらえるというか、なんかそういう感じの人なので。アドバイスをもらえるというか。やり方を間違っていたら、「間違ってるよ。」って言ってくれるので信頼して仕事ができていますね。

茨木:
この仕事のやりがいと難しさを教えてください。

小林:
修徳の場合は中学3年生で絶対出ていく(退院する)ので、僕らが何をやったかとか、何をやってあげたかとかじゃなくって、そういう別れの時を毎年味わえるんで、僕らもそれはもう1回そこで考えさせられるとこもあるし、子ども達にとってもそれって結構大事なんちゃうかな。
実際に、うまいこといったなと思う子もいれば、まだまだやなって思う子もいると思うんですけど、そこで結果を求めるんではなくて出会いと別れが毎年あるから、そこがいいところかなっていうのは思いますね。

茨木:
修徳学院の魅力はなんですか?

小林:
児童自立支援施設の中でかなり大所帯っていうところは一番の魅力じゃないかなぁ。大所帯というのは、寮の数が多いってところと、寮の数が多い分、職員の数も当然多いですし、そうなると生徒の数も多いし、っていうところで、若い職員もいっぱいいて活気があるのが一番いいところかなあというところと、やりたいことをやらせてもらえるところが一番の魅力かなあって思いますねえ。人数が多い分みんなで切磋琢磨できる場所ですよね。

茨木:
心に残っているエピソードありますか。

小林:
出てからすぐじゃなくって、時間経ってから、あけましておめでとうございますとか、結婚しましたとか、子どもできましたとか、「子どもできたら先生の言ってたことわかりました」とか、そんなこと言ってくれたり。年賀状も書いてくれる子もいてたり、たまたま外出先でばったりあって「元気です」って言ってくれたりね。時間が経ってから出て行った子が連絡してきてくれるのがうれしいかな。

茨木:
チャボナビを見てくれている人にむけて、ひとこと。

小林:
難しい仕事ですよね。
特殊だし、なかなか知らないと分からない世界ですけど、飛び込んでみたら結構はまってしまう仕事かなあとはおもいますね。子どもと一緒に、苦手得意関係なくやってくれる人を求めています。新しいこととか知らん事でもやろうとするかしないかは大きいのかなと思いますね。
茨木:
ありがとうございました。