社会的養護 総合情報サイト チャボナビ

「児童養護施設 仕事内容③」~自立支援の専門職編~

お知らせ

児童養護施設

2023/11/16 21:51
「児童養護施設 仕事内容③」~自立支援の専門職編~
本シリーズも3作目となりました。今回は、子どもの“自立”に携わる職員の仕事内容を紹介したいと思います。
●「自立」とは?
一言で自立と言っても幅が広く、イメージすることも一人ひとり違います。そのため、若草寮では、若草寮においての自立に対する考えを以下のようにまとめました。
「 自立とは、自らの成育歴や家族との関係を受け入れ、自分の強みを知り、弱みを受け入れること。必要な時に人や社会に頼り、また断る力を持つこと。自らの意志で選択しながら、価値ある存在だと気付いていくこと。これらを通して社会の中で自分の居場所を築くことを指します。 」

●若草寮の自立支援の特徴は?
児童養護施設へ入所中の子どもたちは毎年全員、自立支援計画書を作成し、子どもや関係者と共有しています。
若草寮では、この自立支援計画書をもっと子どもたちにとって身近なものにしたいと考え、「ミライ計画書」と呼んでいます。また、子どもたちと一緒に計画書を作ることを大切にし、生活の目標や将来の目標、家族のことについて子ども一人ひとりと話し合いながら作成しています。
退所が近くなると、施設内にある自活訓練室や、近隣に借りているアパートで一人暮らしの練習をします。栄養士や家事支援員にも協力を得て、買い物や調理など、個々に合わせた調理の知恵を教える機会を設けています。また、退所後に施設とどんな風に関わっていきたいか、施設ができることは何かを一緒に考えます。退所後にお世話になる関係機関ともやり取りをして、施設を出た後も安心した生活が送れるように、周りを頼ることができるようにと考えて丁寧に繋げていきます。
支援は、日々生活を見ているグループの職員が中心となり、それを専門職がサポートしています。

子どもの自立支援には全ての職員が携わっていますが、自立支援コーディネーター(自立支援担当職員)、個別対応職員、職業指導員、これら3つの専門職をご紹介します。各専門職のインタビューについては、HPに続きを掲載しております。ぜひご覧ください。
https://wakakusaryo.or.jp/news/%e3%80%8c%e5%85%90%e7%ab%a5%e9%a4%8a%e8%ad%b7%e6%96%bd%e8%a8%ad%e3%80%80%e4%bb%95%e4%ba%8b%e5%86%85%e5%ae%b9%e2%91%a2%e3%80%8d%ef%bd%9e%e8%87%aa%e7%ab%8b%e6%94%af%e6%8f%b4%e3%81%ae%e5%b0%82%e9%96%80/