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「児童養護施設 仕事内容②」~調理・食育の専門職編~

お知らせ

児童養護施設

2023/10/27 18:23
「児童養護施設 仕事内容②」~調理・食育の専門職編~
児童養護施設のことをもっと知りたい!と思って下さっている方へ
「児童養護施設 仕事内容① ~児童支援員編~」に続き、今回は若草寮の子どもたちの生活を特に食事・調理の面から支えている、栄養士・家事支援員の仕事内容をご紹介します。

若草寮では、一般的に児童指導員と呼ばれる立場の職員に“児童支援員”という呼称を用いていますが、調理を担当する職員についても同じように、食育や家事全般から子どもたちの生活を支えているという意味で“家事支援員”という呼称を用いています。

現在若草寮では、中心となって家事を行なう職員が、栄養士を含め各グループに1名ずついます。児童支援員と同様、子どもたちの日常に近い立場の専門職です。
調理の得意な男性職員もたくさんいます!


●若草寮の調理の特徴
若草寮の調理・食育の特徴として、グループごとに調理を行なっていることが挙げられます。
以前は食材をまとめて発注し、厨房で調理した食事を配膳して、施設全体で同じメニューを食していましたが、食事面からも家庭的な支援を目指して、数年前から段階的に見直しを重ね、現在ではグループごとに買い出しから調理、後片付けまで全ての工程を行なっています。
食事を作る時の音や匂いが生活の中にあること、子どもたちのリクエストをすぐにメニューに反映することができるなど、柔軟な対応が可能になっています。


●資格について
栄養士は国家資格が求められるため、若草寮で勤務する栄養士さんも栄養士資格を有していますが、家事支援員は児童支援員と同様、無資格でも就くことができます(児童養護施設で働くためにはどんな資格が必要?)。
資格の有無は問いませんが、実際には仕事を通して興味を持った分野の資格を取る職員も多く、調理師、保育士、社会福祉士を始め、社会的養護子育て支援員、食育実践プランナー、動物栄養管理士など、様々な資格の保有者がいます。


●栄養士・家事支援員の一日の仕事の流れ
栄養士と家事支援員は、主に子どもたちの食事作りを担当しています。
子どもたちが学校に通う時期の平日は、概ね13時頃に出勤し、食材の買い出しをして、18時の夕食に間に合うように支度をします。
食事を摂る子どもたちの様子を見守りつつ、大体19時半までに片付けを終えます。
土日や長期休み中は昼食も作るので、お昼前から夕食後までの勤務になります。
その他、栄養士は献立を作成したり、まとめて購入する食材の発注したり、子どもたちの健康的な成長のために身長・体重の推移を見守ったりしています。


栄養士・家事支援員の方にインタビューした内容など、詳細も載せておりますので詳しくはHPをご覧ください。
https://wakakusaryo.or.jp/news/%e3%80%8c%e5%85%90%e7%ab%a5%e9%a4%8a%e8%ad%b7%e6%96%bd%e8%a8%ad%e3%80%80%e4%bb%95%e4%ba%8b%e5%86%85%e5%ae%b9%e2%91%a1%e3%80%8d%ef%bd%9e%e8%aa%bf%e7%90%86%e3%83%bb%e9%a3%9f%e8%82%b2%e3%81%ae%e5%b0%82/