【高風子供園のPR】
1966年TBS系放送の木下恵介劇場「記念樹」。その舞台となったのが高風子供園です。当時、46話放送され、児童養護施設の保母と卒園生のヒューマンストーリーは、多くの人々に希望と感動を与え、話題となりました。撮影に使われていた当園の食堂ホールは、現在も子どもたちの生活の一部として大切に使われています。当園は、1946年戦後の混乱期、戦災孤児の生活の場として平野恒によって創設されました。平野恒は、日頃から大きな愛をもって子どもたちをケアすること、「おさなごにまなぶ」という理念のもと、創設から73年。様々な家庭の事情により子どもをお預かりし、たくさんの子どもたちが社会へ巣立っています。昨今、高校卒業後、児童養護施設からの進路が課題として呈され、職員一丸となってアフターケアに取り組んでいます。ぜひ、見学にいらして実際の様子をみてください!
〇セカンドステップ
子どもたちが社会でより良く生活できるようにソーシャルスキルトレーニングとして「セカンドステップ」というプログラムを導入しています。相互理解、怒りの扱い、問題解決の3つを中心にコミュニケーションスキルを学んでいます。また、家庭のなかで適切な親子関係を築く有効な方法の一つとして、地域子育て支援の役割も期待できるのではないかと考えます。
〇様々な園内活動(水泳、ヴァイオリン、フラ、卓球、マラソン、トーンチャイムなど)
園内活動は、子どもたちの経験を増やすこと、上達することで自信をつける目的で行っています。
・水泳は、泳ぎを得意とする職員が中心となり週1回室内プールで練習をしています。県内の児童福祉施設の大会において練習の成果を発揮し、たくさんの子どもたちが優秀な成績をおさめています。
・フラは、地域の方にご協力頂いて、週1回程度指導を受けています。様々なイベントの際に披露し、表現する楽しみを積み重ねています。
・ヴァイオリンは、使われなくなったヴァイオリンを修理調整して下さるボランティア団体のご協力により月に数回、講師の方から演奏する楽しさをご指導頂いています。
・トーンチャイムは、アルミ合金製のパイプをたたいて共鳴させ、美しい音色が響き渡るヒーリング楽器です。音楽を得意とする保育士を中心に、週1回程度、子どもたちにリズム感や調和する楽しみなどを教え、発表会に参加しています。
〇招待行事参加
様々な会社や団体等が企画する行事や季節行事含め、積極的に参加し、子どもも職員も一緒になっていろんなことに挑戦しています。本当に行事は多く、子どもの良い成長、経験につながっています!
〇専門職連携
児童養護施設を出てから就労面や人間関係、経済面等の問題が複合的にからみあい、自立を阻む貧困の要因となっています。入所から社会のなかで自立するまで、ソーシャルワークの視点から捉えて支援することが重要で、専門職連携を大切にしています。
〇職員同士の関係
職員関係は、子どもに対して様々な面で影響すると同時に、施設の雰囲気をつくり出します。日頃、仕事をしている仲間との円滑なコミュニケーションをはかるために、職員旅行を計画するなど職員交流を大切にする取り組みを実施しています。また、支援の質を高めていくためには、日々の研鑽も重要で、研修への参加を取り入れています。業務を一人で抱え込まない、抱え込ませないようみんなで協力しあう体制に努め、子どもたちのケアを行っています。
【児童構成】
施設全体の店員は54名。6名定員のユニットが6つ(男子ユニット3つ、女子ユニット3つ)とグループホームが3つあります。
年齢は縦割りであり、同じユニットの中に未就学児〜高校生がまでが生活をしています。
グループホームは1ホーム6名の構成です。
【高風子供園の外観】
[正面エントランスは、故 圓鍔勝三 作モニュメント]
【高風子供園の内観】
[「記念樹」撮影当時の名残がある食堂ホール。現在は行事の際に使用しています。]
【運営理念】
キリスト教の精神に基づき、子ども一人ひとりを大切にし、保護者、地域から信頼される児童養護施設を目指しています。【高風子供園の行事】
[バイオリン教室]
8月 サマーキャンプ
12月 クリスマス会
【高風子供園で働いている職員・仕事環境】
一人一人が完璧を目指すのではなく、互いの得意不得意を補い合える集団である事を目指しています。時には悩むこともありますが、互いが互いをカバーし合うことで、
一人一人の力を最大限に発揮し、一人の困難をみんなの困難として乗り越えられるようにバックアップ体制をとっています。