社会的養護 総合情報サイト チャボナビ

立正青葉学園 岸本正子さん

私は、岡山県にある児童養護施設 立正青葉学園で保育士をしている岸本正子です。今はグループホームのサポートの方に入っています。
私は保育士の養成学校に通っていて、その施設実習の時に、ここの児童養護施設 立正青葉学園に実習させていただく機会があって、そこで10日間だけだったんですが、その時にある幼児との出会いがあって、その子が本当にすごい悪態づくというか、もう本当にわたしが今まで聞いたことのないような言動が見られたんですけど、その最後の日には、すごくいい表情で「先生大好き」っていうような言葉をかけてもらえました。ああ、こんなにこう人の心って変わるんだなっていうのは、本当に10日間だったんですけど、その様子が見られて、何てやりがいのある仕事なんだっていう風に思えて、ここに就職をしようと決意しました。
児童養護施設自体、詳しく全然知らなくて、実習に来て初めて現状を知ったっていうところです。
グループホームはいま3つあって、それぞれのユニット職員さんが配属されているんですけど、ちょっと手が足りないって言った時とか、緊急事態だった時に緊急要請で入ったり、そこで生活してるこどもの支援を主にさせてもらってます。あと職員さんのケアの方にも入らさせていただいて、月1回のユニット会議で職員さんの話を聞いて、支援方法と内容等を検討するサポートにも入っています。
児童養護施設ならではの勤務形態というのがありまして、やっぱり24時間、こどもたちが生活しているので、勤務が安定してない、変則勤務になるっていうのが多くありまして、そこにまず慣れるまでがすごい大変でしたね。でも休みもしっかりとれるので、そこでリフレッシュするようにして、気持ちの切り替えもしっかりするようにして、何とか続けてこれてます。
その時々によって立場が変わるので、それぞれ勤務体制がまた違うので、やっぱりその都度、その都度でした。
やっぱりこどもたちと接する中で、こどもたちができなかったことができるようになったりっていうところを見ると、そこは良かったなと思いますし、こどもの成長を感じる時ですかね、一番やりがいに思うのは。やっぱり、そこに携わらせていただいているというのはすごい嬉しくて。例えば学校に行くのがやっぱりなかなかできない子への支援の時に、一緒に行こうって手をつないで、登校支援をしていた時に、それをだんだん続けていくと、向こうから手を離して「もう大丈夫」って、校門からターって行かれた時は、嬉しくもあり、ちょっと寂しくもあったんですが、そういう空気は感じましたね。
就職の決め手の一つでもあったんですけど、職員同士の雰囲気もとてもよくて、やっぱりそこが一番、どうかなって思っていたところなので、就職の時にそこを見ていくと、やっぱり職員さん同士が仲良くて和気あいあいとしていたところがあったので、そこは今でもあるので、そういった所は、いいところかなと思います。
後は、こども達が主体的に動けるようにっていうところに重きを置いて支援をしているので、そういったところでこどもに意見を聞く機会があって、それを実現するためにはどう動いたらいいんだろうかというのを、こどもと一緒に大人も動いてしているというところが、ここのいいところなのかなっていう風には思います。

施設概要

立正青葉学園
立正青葉学園では、岡山県津山市にある児童養護施設です。児童定員は30名。44名の職員による「チームあおば」で、子どもとその家庭への支援を行っています。(通勤制)
昭和30年から児童養護施設としての支援を展開し、出来る限り家庭に近い環境での養育を目指して、平成16年度より養育単位の小規模化に取り組んでいます。現在は、本園に2つと、3つの分園といった家庭が学園にはあり、オールユニット化された家庭的環境の中で、日々の生活を子どもと職員がともにしています。
また、園内のSWによる社会的養育支援室の設置(平成28年度)や、児童家庭支援センターつむぎ(令和3年度)の併設により、地域の家庭への相談援助にも力を入れています。

同じ施設の職員インタビュー