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その名は【みなと】

お知らせ

児童養護施設

2025/07/03 09:01
その名は【みなと】
4月より東京都からの認可を受け児童自立生活援助事業Ⅱ型「みなと」が開始となりました!!
「児童自立生活援助事業とは?」簡潔にいいますと青年期の方たちの生活援助が出来る事業です。

以前から神の国寮では就職や、大学等進学のサポートが出来るように、積極的に措置延長制度を活用してきました。
この取り組みは、高校の卒業を最低保障として子どもたちと長く付き合うことを大切にし、その後の子ども達の人生にプラスに作用していると実感しています。
しかし、措置期間の限界となっている20歳までの延長をしても、利用者に対する援助期間が十分でないケースも多くあります。これまでもそういった若者に対して「旧社会的養護自立支援事業」を活用し、20歳以降も適宜相談援助に応じながら見守りを継続してきました.。

そしてついに!! 
令和7年4月より、晴れて児童自立生活援助事業Ⅱ型を開始することができました。パチパチ~!

まずは名前を付けなければならない。。いろんな案が飛び交います。なごみ、トマリギ、、、そこで8619お兄さんが一言。
「なんかさ。人が集まるところって意味の漢字が『湊』、航海に出て船を休めるところも『港』で、『みなと』がいいんじゃないかなって思うんだけどどうかな??」

この上ない意見に皆大賛成。ここでもう一つ考えることとして表記を「みなと」にするか「MINATO」にするか。施設全体でアンケートをとったところ、時代に即した「MINATO」の健闘虚く、「みなと」に軍配が上がり名前が決定。
今年度から4名の若者が「みなと」の一員として生活を継続することになりました。

5月にはお祝いにみんなでご飯会! おいしいご飯を食べながら~♪

成人年齢が18歳となりましたが、実態として18歳での自立・独力での生活維持や学業安定は非常に困難を極めます。人は急には成熟しません。思い返せば職員である私達もそうでした。
流れだけに乗るのではなく、一度立ち止まって一人一人の声に耳を傾けてみませんか? 若者たちのニーズを一緒に考えて施設として、施設職員として何が出来るか考える時間が必要だと思います。

そんな下支えができるようになったことは大きな一歩。
ゆっくりでもこの航海を続けていきたいと思います。時には「みなと」でゆっくりしながら。