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退所した子どもからのお手紙

施設内行事

児童心理治療施設

2022/09/02 18:00
退所した子どもからのお手紙
 私がL.E.C.センターに来たのは、小学校1年生の春頃でした。それから9年ほどL.E.C.センターで過ごした中で特に思い出に残っている3つを紹介します。
 1つ目はグループワークのバトミントンです。最初は中々シャトルを上手く打ち上げることが出来ずイライラすることもありました。しかし、そんな私に呆れながらも打ち方やフットワークの動きを教えてくれた
監督には本当に感謝しかありません。高校でもバトミントン部に入ろうと思ったきっかけにもなりました。バトミントンを好きになれたのは監督のおかげと本当に思っています。
 2つ目は調理実習です。生活担当の先生と目標を決め、達成したら先生と調理実習をしていました。特に思い出に残っていることは長年、私の生活担当をしていただいた先生と春にお花見をしたことです。
ファストフード店でアイスドリンクを購入しました。公園に到着した時にはドロドロに溶けており笑いながら飲んだことを思いだします。
 3つめは、L.E.C.のグランドを散歩しながらくだらない話をしたことです。L.E.C.には季節に合わせて色々な花が咲きますが、私は初春に咲くハクモクレンが本当に大好きでよく見ていました。
「見て!めっちゃくちゃ綺麗に咲いているよ」と少しはしゃいでいたことは少しだけ恥ずかしい思い出になっています。
 私はよく先生に注意されてしまう子でした。L.E.C.で生活をしていたころは「なぜ、先生たちは注意するのか」と思っていました。けれど、L.E.C.を退所して「注意してくれる大人が傍にいることは恵まれている」
ことに気が付きました。L.E.C.を退所し、自分の今している行動は正しいのか間違っているのか、正しい行動であっても、もう少し何か出来ることはないかなどその都度言ってくれる人がいなくなり、全て自分で行動
しなければなりません。必然的に、自分の言動に対しての責任が伴うようになり、L.E.C.で先生たちに頂いたアドバイスや、自分にはどんな行動パターンがあって、どんな時に注意されたかを思いだしています。
 L.E.C.には、沢山の出会いと学びがあります。入所中は気が付かず、わからないままで居たので、もう少し先生たちの助言を受け入れたり、その意味を深く考えることが出来たら今の生活はもっと充実して
いたかもしれません。私がL.E.C.で生活をしたことで様々なスキルを身に付けることができました。
 私をここまで成長して下さった先生方ありがとうございました。


退所した子どもが残した手紙です。
子ども達は何気ない日々を積み重ねることで成長していきます。
今すぐ、答えはでない仕事だと思います。しかし、職員の努力や創意工夫は子ども達に伝わります。
職員も子ども達も成長し合う関係っていいですよね。