チャイボラの上野です。
6月20日(金)に、大山・土方と3人で東京都小平市の東京サレジオ学園さん&東京都杉並区の聖友学園さんを訪問してきました!
私からは、聖友学園さんの訪問レポートをお届けします。
土方による東京サレジオ学園さんの訪問レポはこちら!
訪問してまず感じる聖友学園さんのすごいところは、アクセスの良さです。
JR中央線阿佐ヶ谷駅から徒歩13分ほどで、なんと最寄駅から新宿まで10分!
そんな都会にある施設なので、
正直建物の中は狭いと感じるのかなあ…なんて思っていたのですが…
到着してびっくり!
都会なのでびっしりと建物が建ち並ぶ中、突然現れた大きな建物が聖友学園さんでした。
横に長い建物で、どこまでが敷地なのか最初分かりませんでした(笑)


中に入ると、もう建物がぴっかぴか!
廊下も広く、これから中を見学させていただくにあたってワクワクが止まりません。
↓綺麗な廊下には可愛いドライフラワーが飾られていました

施設内を見学させていただく前に、
若松施設長からいくつかお話を伺いました。
■施設の建て替え&乳児院との連携
聖友学園さんの敷地内には、同法人が運営している「聖友乳児院」があります。
もともと建物が別だった2施設を合築化するため、8年ほど前から話し合いを重ね、
昨年12月に第一期工事が完了。
現在は1階に「聖友乳児院」、2階以上に「児童養護施設 聖友学園」のユニット、
1階・2階それぞれに職員さんの事務室がある形となり、
完全に同じ建物の中に2施設が入っています。
職員室も乳児院と学園で分けるのではなく、両施設の職員が同じ事務室を使用することで、
風通しが良くなり、連携がさらにしやすくなったそうです!
■聖友学園さんの「ニヤリホット」文化
ヒヤリハット(業務中に「ヒヤリ」としたり「ハッ」としたりするような、重大な事故には至らなかったものの、危うく事故になりかけた出来事を職場内で共有し、対策を講じる取組)を導入する際に、「ニヤリホット」も導入したそうです。
「ニヤリホット」とは、 良い面や強みに焦点を当て、スタッフが「ニヤリ」としたり「ホッ」としたりするような出来事を記録する報告書のこと。
聖友学園さんでは、職員同士で「○○さんのこういうところが良かった!」という事例を出し合うニヤリホット報告を、もう10年以上継続しているそうです。
昨年はなんと150件以上も集まったんだとか!
日々仕事をしている中で、自分自身の悪いところや反省点には目が行きがちですが、良いところを自分で見つけて褒めることって難しいですよね。この「ニヤリホット」で、他の職員から自分の思ってもいない点が褒めてもらえたり、日々自分なりに努力していることが評価されたりしたら、すごく大きなモチベーションになると感じます!
さらにこどもの養育においても、「褒める」「良いところを見つける」ということを大切にされていて、日々の日誌の中でこどもの良いところ・職員皆で褒めたいことには★印をつけて、目立つようにするそうです!素敵すぎます。
若松さんから聖友学園さんの取り組みを伺ったあと、施設内を見学させていただきました。
会議室を出ると早速…

吹き抜け越しに、乳児院のお子さんたちが過ごす様子が!
月齢ごとのユニットになっていて、廊下を歩いていくと各ユニットの様子が見られます。
一生懸命ミルクを飲んでいる子、離乳食を食べている子、元気にハイハイしている子、
吹き抜け越しに私たちをみつけて思いっきり手を振ってくれる子…
あまりの可愛さに、日頃の疲れが一気に吹き飛ぶのを感じます。
乳児院の職員に限らず、学園の職員・法人の職員・そして学園のこどもたちなど、
たくさんの人に見守られながらここの子たちは大きくなっていくんだなと胸があたたかくなりました。
↓乳児院のユニットがある1階のエレベーターには、事故防止の策も完備。
1階には主に乳児院の子が遊ぶお庭もありました!


↓乳児院の各ユニットの入口。カラフルでとってもかわいいです!

続いて、女の子のユニットにお邪魔しました!
↓お子さんたち用の玄関

↓広々とした綺麗なキッチン

ユニットにはいると、すぐに「わか~!!!」といいながら
お子さんが若松さんのところに駆け寄ってきてくれました。
↓お部屋のお写真撮ってもいい?と聞いたら、「うん!いいよー!!!」と元気にOKしてくれました。お子さんとおしゃべりする若松さんも一緒にパシャリ。

↓お部屋の写真をとった後はリビングへ。元気に駆けて行って、「テレビみよーっと!!」


たくさん写真撮影に協力してくれたお子さんと職員さんにお礼を伝えて、次のユニットへ。
こちらは幼児さんだけで生活するユニットです。
↓自作のピ●チュウのお面をかぶりながらテレビを見ている男の子

↓お部屋で遊ぶ女の子たち。

幼児さんは基本2人1部屋ですが、真ん中の扉は開閉できるようになっていて、病気の子がでたら1対5にするなど、適宜調整ができるよう工夫されているそうです!
↓洗面台もこどもたちに合わせて低くなっています。
幼児さんのユニットを設けているからこそできることですね!

続いて、ショートステイのユニットへ…
共用部が広々していてとっても綺麗です!


お部屋も見せていただきました。

入口のお部屋のお名前の札がとってもかわいいですよね。
「1号室、2号室では味気ないので、お部屋の呼び方を職員皆で考えて、札も職員の手作りです!!」とショートステイの担当職員さんが教えてくださいました。
これが手作りなんて!すごいクオリティです。

↓心理のお部屋も見せていただきました!
広々としていて、この写真の2倍くらいスペースがあります。

続いて、若松さんが特に力を入れている「働きやすい環境づくり」を体現した
職員さん向けスペースを見せていただきました!
↓広々とした事務所。乳児院・学園どちらのスタッフも同じ場所で仕事をします。


↓職員休憩用のスタッフルーム。シャワーも男女1つずつ完備されています。
(休憩とられていた職員さん、お邪魔してすみません!!)

なんとここで…破格のごはんが食べられるんです!
↓冷凍職員が入った専用の冷凍庫。シュウマイ、カレードリア、ライスバーガー、サバの西京焼き、パッタイなどラインナップが超充実していて、お値段なんと100円or200円!
冷凍庫の横にはごはんやキーマカレーも完備。
もちろんレンジもスタッフルーム内にあるので、熱々のごはんが食べられます。


すごい福利厚生、羨ましいです!!
↓職員用ロッカーもとっても綺麗で使いやすそう

↓メンバーの土方が、勤怠管理が電子のシステムであることにとっても感動していました。
こういう面からも、職員さんや事務の方の働き方改革が進むんですね!

そしてそして、聖友学園は常勤の職員だけでなく…ボランティアや実習生にも優しいんです!
実習生・ボランティアそれぞれに専用のお部屋が用意されています。


緊張している実習生も、個室で安心して休憩が取れたらリラックスできますね。
本園の見学最後には、屋上も見せていただきました!
↓ラベンダーがとっても綺麗に咲いていました。
都会の中でも緑を忘れず、ホッとする空間づくりをされているのかなと感じます。素敵!

↓広い屋上!天気がいい日は、富士山が見えることもあるそうです。
コチラの屋上は、高校生がダンスの練習をするなど、お子さんにも活用してもらっているそうです!(屋上でダンス練習…青春。)

こんなに丁寧に本園を案内していただいた後なのに、
なんとグループホームも見学させてくださいました!
↓リビングで過ごしていたこどもたちが、「後ろ姿?いいよ!」とノリノリでポーズをとってくれました。
突然のお願いだったのにありがとう!!

↓グループホームのキッチン。
突然お邪魔したのにこの綺麗さ…
職員さんが日頃から丁寧にお仕事されているのが伝わってきます。
「早く使うボックス」が用意されていて、フードロスをなくす取り組みもされていました!

↓お風呂場に作られた手作りの札にほっこり。みんなで気持ちよく生活するための工夫ですね!


↓来年3月には、本園横の現在工事中の場所に大きなホールが完成する予定だそうです!
学園・乳児院の行事での活用や、地域の子育て支援拠点としての活用(こども食堂など)をお考えとのこと。

1日の見学を通じて、若松さんをはじめとする職員さんたちも、そこで暮らすこどもたちも皆さんあたたかく、聖友学園さんがこどもたちにとって安心して生活できる場・職員さんにとって安心して働ける場であることが伝わってきました。
特に、どのユニットにいってもこどもたちが「わかー!」とニコニコ笑顔で若松さんとお話していた姿がとても印象に残っています。
日々施設長としてたくさんの仕事があり、お忙しい中だと思いますが、若松さんがこどもたちを見守ること・こどもたちと関係性を築くことを欠かさず、その時間を大切にされているからこその関係性だと感じました。
(園長でも、若松先生でもなく、「わか」とあだ名で呼ばれているところも素敵!)
あまりにもお伝えしたい魅力が多すぎて、とっても長い訪問レポになってしまいましたが、
いかがでしたでしょうか?
直接施設に足を運び、現地を見て、職員さんの声を聞くことで見えてくる魅力が山ほどあるなと、私自身実感した1日でした。
社会的養護のこと・チャボナビのことをもっとたくさんの人に知ってもらうぞ!と、日々の仕事への活力ももらえた1日になりました。
若松施設長、聖友学園の職員さん・お子さんたち、本当にありがとうございました!
「聖友学園気になるな、見に行ってみたいな」と思った方は、
ぜひチャボナビから見学会に応募してみてくださいね♪
聖友学園さんのチャボナビページはこちら★
以上、上野でした!
↓左から上野・大山・若松施設長・土方