社会的養護 総合情報サイト チャボナビ

教護院

現在の「児童自立支援施設」の、1947年から1997年まで使われていた旧名称です。

名称の変遷にみる理念の変化


児童自立支援施設に至るまでの名称の変遷は、非行などの課題を抱えるこどもへの社会の眼差しが、時代と共にどう変化してきたかを映し出しています。

感化院(かんかいん):
1900年の感化法に基づく施設。「感化教育により不良性を改めさせる」という、矯正の色合いが強いものでした。

少年教護院(しょうねんきょうごいん):
1933年の少年教護法に基づく施設。「少年を保護し、その心身の健全な育成を図る」という、保護・教育の視点が加わりました。

教護院(きょうごいん):
1947年の児童福祉法の制定により、少年教護院から移行した、児童福祉法上の施設です。「福祉施設」として、こどもの権利を守り、健全育成を図るという位置づけが明確になりました。

児童自立支援施設(じどうじりつしえんしせつ):
1997年の児童福祉法改正により、現在の名称に変更。「教護(教え護る)」という視点から、こどもの主体性を尊重し、その「自立を支援する」という、より福祉的でポジティブな理念へと転換したことを表しています。

50音・英数字で検索