二葉むさしが丘学園竹村さんへのインタビュー。今回は後編です。
前回は施設で働くまで経緯、ケアワーカー、自立支援コーディネーターとしての仕事、そのやりがいについてお話していただきました。今回は施設の紹介、そしてこれから挑戦していきたいことを熱く語っていただきます!
――今の施設を選んだ理由
ボランティアを終えて大学へ復学し、社会福祉士の資格を取るために勉強をし始めた時期に、ゼミの先生や仲間と飲む機会があったんです。そこで偶然、今私が働いている施設の常務理事に出会いました。そのとき、児童養護施設に興味があると話したら、「うちはどう?」と言ってくださったんです。他の施設も検討していたのですが、正直いうと待遇面で今の施設の方がよかったので決めました。
――この施設のアピールポイント
トップダウンではなく、職員全体で合意形成をとって進めていくという運営スタイルですね。若くても提案できる人なら、検討の上、合意が取れれば、意見が反映されるところは強みだと思います。なので、施設や子どもへの「想い」がある人には楽しい職場だと思います。
とはいえどもいい考えを持っていても意見を言うのが苦手な職員さんもたくさんいますから、最近では、中堅以上の職員にファシリテーションの研修を勧めています。会議のタイムキープの方法や発言を引きだすような質問の仕方、気持ち良く意見が出せるための座席や机の配置の仕方などについて学んでいます。
改築したばかりなので施設がとてもきれいです!初めて来られた方は「え、児童養護施設?」とびっくりされます。体育館を地域の方が利用したり、様々なイベントを展開したりと、地域に開かれた施設になっています。
――今後挑戦したいこと
最近、Nobody’s Perfectファシリテーターという資格を取ったんです。ゆくゆくは地域での子育て支援を展開したいという野望があるので、その資格も活かして、0-5歳の子どもを持つ親向けのワークショップを開いたり、アフターケアにも活かせないかなと考えています。
あとは、施設の子どもたちにもっと習い事をさせてあげたいなと。そのために予算を確保しなければなりませんが、子ども期の多感な時期に、得意な分野を伸ばしたり、興味のあることにチャレンジしてみたりすることは、自立を考えた時にとても大事だと思います。施設に入ったからこそ飛び抜けた能力が得られるくらいの環境を作ってあげたいんです。
制度が決まっているからやる、決まっていないからやれないのではなく、子どもたちの将来にとって大切なのであれば行動できる人でありたいですね。