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活動報告
2025/10/09 15:36

【活動報告】アセスメントからインプット、そして実施に向けて!鹿深の家と実現する魅力発信



こんにちは、小林です。

この度、職員の採用と定着に関する相談を児童養護施設 鹿深の家からいただきました。ご依頼を受け、私たちは施設の現状を把握するためのアンケート作成から始めました。

職員の皆さんにご回答いただき、その結果から見えてくる強みや強化ポイントを共有。そこに対する現場の想いや考えをヒアリングし丁寧にアセスメントしていきました。それらを受けて、具体的な行動に繋がる研修を実施し、行動プラン立案まで行いました。鹿深の家の皆さんの、積極的で真面目な姿勢に私たちもワクワクしました!


【採用・定着の課題を「職員の声」から可視化】

私たちのサポートは、まず職員の皆さんが日々感じているリアルな声を聞くことからスタートします。採用や定着に関するアンケートやヒアリングで現場の声をデータとして丁寧に集め、定着の要因や採用活動の課題をしっかり分析(アセスメント)します。

このアンケート結果を施設の皆さん全体で共有すると、鹿深の家の強みと、これから何をすべきかという具体的な採用課題がハッキリ見えてきます。「何となく良い施設」を「自信を持ってアピールできる施設」に変える、これが大きな一歩になりました。


【鹿深の家が実践する先進的な取り組みの数々】

研修の中で、鹿深の家独自の本当に素晴らしい取り組みをいくつも知ることができました。これらは、こども主体の支援、職員の働きやすさ、地域連携において非常に高い魅力があり、今回の戦略に活かされています。

また、実際に施設に足を運んだからこそ見えてくることも多くあります。
職員のみなさんからしたら、当たり前になっている日常の中にたくさんの魅力が潜んでいます。そこを可視化していくのが私の役割だと実感しました。
 ● 働きやすさを実現する環境: 職員の予定がGoogleカレンダーで管理され、全体の予定を共有しています。そのため、情報共有がスムーズで、職員が業務調整しやすい環境が整っています。
 ● 手厚い採用サポート: 実習生の宿泊所を完備しているほか、配属先をオリエンテーション後の雰囲気を見て決めるなど、丁寧なマッチングを行っています。
 ● 独自の地域・企業連携: 企業と連携して支援を受け、企業の方の現場研修まで実施できる体制は、他ではなかなか聞かない取り組みです。
 ● こども主体の生活環境と発信: 施設には柵や門がなく、地域に自然と溶け込んでいます。家具や内装をこどもたちが選び考えるなど、主体性を尊重。さらに、『児童養護施設鹿深の家の「ふつう」の子育て 人が育つために大切なこと』を出版されており、その理念を広く社会に発信している素晴らしい活動です。


【研修を「行動」に変える3本柱と即時実行】

アンケート結果に基づくアセスメントを基に、人材確保に直結する以下の3つのテーマで実践的な研修を実施しました。
 1. 採用に繋げる実習生の受け入れ方・考え方について
 2.学校連携のあり方
 3.採用に繋げる見学会

この研修の最大のポイントは、単にインプットするだけでなく、具体的な行動プランの作成をゴールにしたことです。その結果、研修後すぐに以下の施策の実行が決定しました。
 ● インターンシップの実施
 ● チャイボラ共催見学会の実施

鹿深の家は、この決定を機に、作成した行動プランに基づき、具体的な採用活動へと力強く動き出しています。研修を「インプット」で終わらせず、「成果」に繋げることこそ、私たちチャイボラが提供する一貫したサポートの真髄です。


【施設の魅力を全国へ発信!動画コンテンツも制作】

また、未来の職員への強力なアピールツールとなるよう、研修と並行して、施設の雰囲気を伝えるための施設紹介動画と職員インタビューの撮影を実施しました。

これらのコンテンツは、近日中にチャボナビにて公開予定です。鹿深の家の温かい雰囲気や、職員の方々のリアルな声が詰まった動画に、どうぞご期待ください!



【私たちからのご案内】

今回の鹿深の家への対応のように、職員アンケートやヒアリングによる課題特定から、行動プランの策定、そして具体的な実行段階まで、私たちは一貫したサポートを提供しています。

「何から着手すべきか分からない」「研修で終わらず、確実な行動に繋げたい」とお考えの施設長・職員の皆さまは、ぜひ一度私たちにお声掛けください。貴施設の持つ「魅力」を最大限に活かし、支援の輪を共に広げていきましょう。

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