9月24日(水)に神奈川県の児童養護施設『高風子供園』を訪問してきました。すごく魅力にあふれた施設でしたので、ぜひ最後まで読んでいただけたら嬉しいです。
◆施設の概要
高風子供園は、神奈川県横浜市中区に位置しており、元町商店街、中華街、みなとみらいなど有名な観光地に自転車などで気軽に遊びに行ける立地です。一方で、近隣には日本庭園が楽しめる三渓園や広大な市民公園などもあり、自然豊かなエリアでもあります。このような立地にある高風子供園は、本体施設に6つのユニット(男子3つ、女子2つ、幼児1つ)があり、地域の中の一軒家で運営しているグループホームが3つあります。
本体施設は令和5年に建て替えたばかりで、ピカピカで綺麗な建物でした!
そんな高風子供園さんの様子を、ここからは写真を交えながらご案内したいと思います。
◆高風子供園を写真で案内!
今回は時間の関係で、地域にあるグループホームまでは回れなかったため、本体施設を中心に説明をしていきます。今回、私はJR根岸駅から自転車で施設へ向かいました。道のりは約10分。もちろんバスでも行くことができ、JR京浜東北線(根岸線)「根岸駅」より横浜市営バスに乗車し、約10分「本牧車庫」で下車後、徒歩5分で着きます!
施設がある場所は丘の上になっており、このような坂を上っていきます。
ここまで来ると”横浜の市街地を一望”でき、すごく見晴らしがよいです!
(夜景もきっと綺麗なんだろうなぁ・・・)
★坂の様子★

そして、坂を上りきった先には、園庭があり、この園庭を通り抜け、奥の建物に高風子供園はあります。
★園庭写真★

(補足)手前は高風保育園で、奥にあるのが児童養護施設「高風子供園」
★外観イメージ★
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建物の間には、主に高風子供園が使用する園庭もありました!人工芝が敷かれ、遊具もあって、大人も思わずワクワクする空間でした!
★広場★

それでは、次に内観を見ていきましょう。
※すべての設備やお部屋の写真はありませんが、職員やこどもが主に使用する空間をご案内いたします。
1階にはホール、事務室、応接室、心理室、親子訓練室など、外部の方も出入りするようなスペースなどが設置されていました。
★ホール★

ホールは2つに分けられるパーテーションもあって、施設全体の集まりや全体会議だけでなく、少人数の会議などにも使いやすい設計でした。
★親子訓練室★

キッチン、風呂、トイレなど、十分に生活できる設備を備えているお部屋です。入所するこどもとその保護者が、施設内での宿泊(内泊)をすることや、高校生の一人暮らし体験(自立訓練)、職員とこどもの個別の関わりの時間の確保など、多様な使い方ができるそうです。
エントランスでは『マロンちゃん(ロボット)』がお出迎えしてくれました。
★マロンちゃん★

2階と3階は主にこどもが暮らすユニットで構成されています。
下図は、とあるユニットの写真ですが、ほとんどのユニットが同じ設備です。
★フロアイメージ図★

それぞれのユニットの玄関は全て分かれています。
★玄関★

★リビング★


白を基調とした空間で、シンプルでとても綺麗だと感じました。
こどもたちの居室はすべてこのリビングを囲むように配置されていて、キッチンの前→リビング→居室となっており、自然と職員やこどもが会う動線になっているようです。
★キッチン

家庭的なキッチン。ですが、料理をする人には分かると思います。このL字型はとってもありがたい!作業スペースが広く、調理がしやすい空間です。
★居室の一例★

特別にこどもの居室も見せてもらいました。
ベッドとデスク、収納とシンプルですが十分すぎます!中学生以上は必ず一人部屋が確保されています。
★幼児ユニットのみプレイルームがあります★

幼児さんはなかなか一人で自由に外で遊びまわるということも難しいため、室内で遊べるスペースを確保してあげたい!という職員さんの思いから、限られたユニットのスペースを工夫して、1つの部屋をプレイルームにしたそうです。これであれば、職員の目が行き届きつつ、こどものエネルギー発散にもなるので、すごく良いアイデアですね!ユニットの中にプレイルームを作っている児童養護施設は初めて見たかもしれません。
★職員部屋★

職員のお部屋は隣のユニットと繋がっており、そこでは隣のユニットの職員同士のコミュニケーションも生まれ、『孤立しない・させない環環』がありました。
これで高風子供園さんの建物の構造全体をご紹介できたと思います。心理室や調理室など細かなお部屋は撮影できませんでしたが、イメージはできたのではないでしょうか?
◆高風子供園の特徴について
ここからは『柗嶋的、高風子供園に感じた良いところ3選!』をご紹介したいと思います。 1、外部からの行事(招待)が多い
高風子供園さんは、外部の方からの招待を受けて行事を行う機会がとにかく多いです!例えば、プロのサッカークラブからの招待でサッカー体験や試合観戦をしたり、クルーズ招待があったり、ハロウィンの招待があったりと、年間を通してたくさんの支援者・企業の方に招待を受けて行事が実施されています。施設内でもキャンプ、トーンチャイム、クリスマス会など、様々な行事が実施されているようです。
こどもたちにとって、施設の中で安心した時間を過ごすことも大切ですが、色々な場所に行き、色々な人に出会い、色々な感情に触れることも同じくらい大切です。その経験をたくさん積めるのは施設の良さであり、高風子供園さんの強みだと感じました。
2、職員同士の関係性が良い!
職員同士が仲が良いというのは、魅力発信あるあるなのでは?と思われた方もいるかもしれません。ですが、高風子供園さんから感じた関係性の良さは、読者のみなさんに伝えたい!と思うほどの雰囲気を”ビシバシと感じた”ので、ここは敢えて書かせてください。まず、今回の訪問で若手職員さんにインタビューをさせていただいたのですが、その職員さん2名が、高風子供園の良さは?と聞いて口を揃えて答えたのが、「職員同士の関係性が良好」という点でした。打ち合わせしていないのにすごい、、、と驚きました。
なんでも、プライベートでは先輩や後輩、若手やベテランに関係なく一緒に音楽フェスに行ったり、飲み会を開催するほど仲が良いそうです。また、こどもとの関わりについて悩んだことを相談しやすく、3年目が10年以上離れた先輩とフランクに相談できているんだとか!
実際に目撃したのは、施設内で職員同士がすれ違う時の会話の雰囲気がすごく温かくフランクな印象で、なんて言うんでしょう。会う人、会う人、みんな良く笑うなぁ。そんなイメージでした。
3、子育てをしながら働く職員の多さ
そして、3つ目に挙げたいのは子育てママさん・パパさんが現役バリバリで活躍されているという点です。児童養護施設のお仕事は不規則で、かつ宿直など泊まりの業務もあるため、大変な面もありますが、勤務時間やシフトの融通をしあいながら、お仕事を続けている職員さんが多く、そして、それを当然のように「うちはそうゆう職員多いですよ」と答えられる環境に非常に驚きました。素晴らしい!若手にも長く続けられるという安心感と希望があって、素晴らしい施設だと感じました。まだまだ、たくさん紹介したい良いところはございますが、以上が『柗嶋的、高風子供園に感じた良いところ3選!』でした。
◆これから挑戦したいこと
高風子供園さんはご紹介したようにすごく魅力たっぷりなのですが、これまでSNSでの発信はされてこなかったようです。もっとたくさんの方に施設の魅力を知ってほしいという思いから、インスタグラムに挑戦したい!と仰っていました。すごく楽しみです。
もし、晴れて開設された時にはみんなでフォロー・いいねをしたいですね♪
◆最後に(まとめ)
高風子供園さんの魅力は伝わりましたでしょうか?少しでも行ってみたい、実際に見てみたい!と思われた方は、見学はいつでも受け入れているそうです。また、春からは日程の決まった見学会を定期的に実施しているようなので、ぜひ『チャボナビ』でチェックしてみてください。会員登録して、お気に入りしておくと新しく公開された見学会の通知がくるので便利です!
高風子供園の紹介ページはこちら▼
[https://chabonavi.jp/place/451]
▼採用担当の佐々木さんとのツーショット

最後まで読んでいただきありがとうございました。
NPO法人チャイボラ 柗嶋