12/10(火)に京都府精華町にある児童養護施設『京都大和の家』に行ってきました。
特徴的な外観はもちろん、子どもたちの養育に対する取り組みもユニークなものが多く、これは皆さんに知ってほしい!と思う取り組みばかりでしたのご紹介いたします。
まずは簡単に外観・内観ツアー▼
さて、この写真のどこに京都大和の家さんがあるでしょうか?
正解は・・・▼
そうなんです!京都大和の家という和風な施設名からは想像のつかない洋風な建物がすごく印象的!
2006年に、京セラ・第二電電(現KDDI)などの創業者、稲盛和夫名誉会長により創立された施設で、南欧風のこだわりの外観が特徴です。
見学した時間はお子さんもいたので全てではないですが、一部の内観をご紹介!
まずはエントランス!
この日はクリスマスが近いということもあり大きなツリーが飾られていました。ツリーを囲むように会議室や事務室、相談室などがあります。
イルミネーションで装飾された渡り廊下を進むと
子どもたちの生活スペースであるユニットがあります!
京都大和の家さんは全6ユニットで、それぞれ6〜12名(およそ10名ずつ)が生活をしています。
お子さんはここから出入りしています▼
階段から2階へ
生活スペースはこんな感じで木の温かみを感じる普通のお家という印象でした。(これまた外観とのギャップですね)
▼リビング
▼ダイニング
居室の写真は取れませんでしたが、2人部屋が6部屋ある6LDKをイメージしていただければと思います!
以上が簡単な施設の外観・内観です。
園庭などもあるのですが、暗くて写真が取れず、、、
次に施設の取り組みをご紹介▼
京都大和の家さんでは・余暇よかサークル(施設内のサークル活動)
・退所者への仕送り
・ホームカミングデー(退所者が集う行事)
・公文(学習支援)
などとても素敵な取り組みをされているので、それぞれ簡単にご紹介します。
【余暇よかサークル】
「余暇よか」は「余暇」と「良いという意味の”よか”」を合わせた造語ですが、職員が中心となり子どもたちと余暇を楽しむためのサークル活動として令和6年から開始されました。
職員の得意なことや趣味を活かしてサークルは作られ、ボードゲームやナイトウォーク、料理サークルなどユニークなクラブ活動が多数あります。子どもたちはやりたいクラブに任意で参加し余暇の時間を楽しみます。
ナイトウォークだなんて、施設の子たちが夜に外を歩くことができるんだ!と少し驚きですよね。
【退所者への仕送りプロジェクト】
施設を退所してからおよそ2年間、主に一人暮らしをしている退所者の子たちへ仕送りをしているそうです。洗剤などの基本的な生活用品に加えて、個々に合わせて送る内容を変えているんだとか!これが衝撃でした…!! なんと手間暇かけた素敵な取り組みなんだと感動しました。
退所者の名前が写ってしまうので写真は取れませんでしたが、段ボールが7つ並んで7人分すべて内容物が違いました!すごすぎる…。
【ホームカミングデー】
退所者が集まる機会です。
この他にも稲盛福祉財団がやっている給付金の受け渡しを施設で行うことで、必然的に退所者の顔を見て話を聞く機会を設けるなど、退所しても関わり続け、孤立しない、すぐに頼れる環境を整えていて、これなら子どもたちも安心して施設を出ていけるなぁとしみじみ感動です。
【公文(学習支援)】
公文式を導入している施設さんは少なくないですが、大和の家さんではかなり施設の子たちに合わせたアレンジをしています。例えば、丸付けは通常の公文教室では、前に座っている先生の所まで子どもが解答用紙を持って行くのが一般的ですが、大和の家では職員が解答用紙を回収し。子どもが移動する際の刺激が生じない様に配慮をしています。また、本来は1日にこなす枚数は最低10枚などの決まりがありますが、個々に合わせて1〜数枚と柔軟に変更するなどしています。また、継続のモチベーションとするために表彰に加えてちょっとしたご褒美を付けるなど、継続できる工夫もされていました。
お子さんの継続する力を養うのって本当に大変なんです。でも、要所要所に工夫が見られて素晴らしいなと思いました。
他にも職員さんの働きやすさを考えた工夫などたくさん素敵な取り組みはありましたが、これ以上は長くなってしまうので割愛します。
もし、直接話を聞いてみたい!と思われた方は、ぜひ京都大和の家さんに直接お問合せしてみてください
▼京都大和の家 紹介ページ
https://chabonavi.jp/place/367
それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました!
そして、訪問をさせていただいた京都大和の家のみなさまお世話になりました!