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アドミッションケア



アドミッションケアの概要


児童養護施設に入所する前後の支援としてアドミッションケアがあります。
施設に入所する前の準備期間における支援や生活リズムを整え、関係機関と協働しながら、子どもたちの入所後の生活の安定を図っていきます。

児童相談所との関り


施設に入所してくる子どもたちは児童相談所を経由し措置されてきます。入所前に子どもたちの情報を共有し入所に向けて日程や関係機関との調整をしていきます。また入所前に児童相談所の一時保護所で保護されている場合、一定期間過ごすことで生活リズムを整えます。




施設見学


入所先の施設が決まると生活する場所となる施設を見学しに行きます。見学には児童相談所職員が付き添い、可能であれば必要に応じて保護者も一緒に見学します。



体験入所


見学と併せて行われるのが体験入所です。体験は半日から一泊二日程度の期間を複数回実施します。体験入所では食事の献立を入所してくる子どもの好きな食材を使ったウエルカムメニューや、ウエルカムボードを準備する施設もあり、十分な時間を過ごすことで、施設が安心できる場である事を知ってもらいます。




学校見学


施設に入所するとそれまで通っていた学校を変わらざるを得ない場合が多いです。転校先の学校を見学し、学校長や担任になる先生方と顔合わせを行います。また、子どもの特性や学習の進度などの情報を共有することで学校生活がスムーズに送れるように配慮していきます。



施設の準備


新しく施設に入所してくる日には年齢に応じて施設がどのようなところなのか、また子どもたちを守るための仕組み(意見箱や権利ノート)や施設での約束事、これからの生活についてなどの説明をします。
受け入れの準備として生活する居室の準備や個々の食器、タオルや歯ブラシなどの洗面用具に至るまで、生活用品を子ども一人ひとりにいきわたるように準備をしておきます。



体験期間や入所から約一月程度の期間は、より丁寧な関りを持ち、職員との関係を築いていきます。生活の様子を詳細に記録して発達段階や、対人関係など多面的にアセスメント(その児童について、現段階での持っている力、発達段階や成長段階を見極め、必要な支援はなにかを見極め、見立てること)を行いインケアへと繋げていきます。