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社会的養護施設で働くための必要資格



児童養護施設で働きたい!就職するために必要な資格とは・・・


子どもの生活に直接関わり、支援をする職員として配置基準も定められている職種が「保育士」「児童指導員」です。

「保育士」は、その通り、保育士試験に合格をして登録し、保育士資格を取得している人が該当します。

「児童指導員」とは、児童指導員任用資格を取得している人が施設職員として採用されると児童指導員となります。児童指導員は、児童福祉施設の設備及び運営に関する基準(昭和23年厚生省令第63号)第四十三条に定められています。


児童指導員は、次の各号のいずれかに該当する者でなければならない。
一 都道府県知事の指定する児童福祉施設の職員を養成する学校その他の養成施設を卒業した者
二 社会福祉士の資格を有する者
三 精神保健福祉士の資格を有する者
四 学校教育法の規定による大学(短期大学を除く。次号において同じ。)において、社会福祉学、心理学、教育学若しくは社会学を専修する学科又はこれらに相当する課程を修めて卒業した者
五 学校教育法の規定による大学において、社会福祉学、心理学、教育学又は社会学に関する科目の単位を優秀な成績で修得したことにより、同法第百二条第二項の規定により大学院への入学を認められた者
六 学校教育法の規定による大学院において、社会福祉学、心理学、教育学若しくは社会学を専攻する研究科又はこれらに相当する課程を修めて卒業した者
七 外国の大学において、社会福祉学、心理学、教育学若しくは社会学を専修する学科又はこれらに相当する課程を修めて卒業した者
八 学校教育法の規定による高等学校若しくは中等教育学校を卒業した者、同法第九十条第二項の規定により大学への入学を認められた者若しくは通常の課程による十二年の学校教育を修了した者(通常の課程以外の課程によりこれに相当する学校教育を修了した者を含む。)又は文部科学大臣がこれと同等以上の資格を有すると認定した者であつて、二年以上児童福祉事業に従事したもの
九 教育職員免許法に規定する幼稚園、小学校、中学校、義務教育学校、高等学校又は中等教育学校の教諭の免許状を有する者であつて、都道府県知事が適当と認めたもの
十 三年以上児童福祉事業に従事した者であつて、都道府県知事が適当と認めたもの


特定の資格を取得している人が該当する場合と、大学・大学院の学部(学科)で児童指導員任用資格が取得できる場合があります。実務経験によって取得できる場合もありますが、最近は児童指導員任用資格が採用試験の応募要件になっていることが多いです。

他にも、児童養護施設で働いている専門職には、「看護師」「栄養士」「調理員」などもいます。


自分がどれに当てはまるか下でチェックしてみよう!!
※各都道府県によって違いがある場合があります。

すでに取得している資格・取得見込みの資格がある人はこちら




  • 【保育士】


    「保育士」として採用されます。施設では子どもとの日常的な関わりがとても重要です。子どもの発達を理解し、発達状況に応じた関わり・遊びなど、保育士としての学びが活かされます。




  • 【社会福祉士】


    児童指導員任用資格になります。「家庭支援専門相談員(FSW)」、「里親支援相談員」となる要件の1つに社会福祉士が入っています。「児童指導員」として経験を積んで、FSWになり、施設の中で活躍をしている社会福祉士有資格者の職員もいます。




  • 【精神保健福祉士】


    児童指導員任用資格になります。精神疾患や発達障害、愛着障害など、障害や特性により支援を必要としている子どもや入所児の親もいます。精神保健福祉士としての専門的な対応が求められています。




  • 【教員免許(幼稚園、小学校、中学校、義務教育学校、高等学校または中等教育学校の教諭の免許状)】


    児童指導員任用資格になります。幼稚園教諭の資格も、2019年4月から児童指導員任用資格となりました。




  • 【看護師】


    虐待の影響による低身長や低体重などもあるため、年齢に応じた身体的な成長を見守ります。乳幼児期に予防接種を受けていない子へのフォローや服薬の管理、集団で生活をしている施設内での感染症を予防したり、衣食住を整える経験が乏しかった子どもが心地よい生活を送れるよう清潔に保つための助言などもしています。




  • 【栄養士】


    入所している子どもたちの中には、家庭での食事が十分ではなかった子もいます。子どもたちの成長のために、食事は欠かせません。栄養管理を行い、食事を提供していくことだけでなく、子どもの味覚を育てたり、季節に合わせた食事の提供、食事場面を楽しむための工夫など、栄養士が施設の中で担う役割は重要です。





資格はないけれど、大学・大学院を卒業している(卒業予定)の人はこちら




  • 【社会福祉学部・学科系】


    児童指導員任用資格。子どもたちの養育には様々な社会福祉制度を活用しています。社会的養護だけでなく、障害者福祉制度の理解、福祉関係機関との連携なども求められます。見守りが必要な親子が地域での生活を継続していくためには、地域福祉的な支えも大切です。社会福祉分野に関する幅広い知識が役立ちます。




  • 【心理学部・学科系】


    児童指導員任用資格。心理学部・学科卒で、「心理療法担当職員」、「治療指導員」として働く職員もいます。施設の仕事で大切なのは、子どもたちの日々の心のケアと適切な職員の対応です。子どもたちの言動を理解し、話を聞いて寄り添い、心のケアをしてくれる存在が必要です。




  • 【教育学部・学科系】


    児童指導員任用資格。子どもたちへの学習支援も職員の仕事です。学習面をサポートし、進学・自立を支援していきます。施設から通学する子どもたちの成長のために、学校や担任の先生との連携もしています。




  • 【社会学部・学科系】


    児童指導員任用資格。家族のあり方、親子関係、ひとり親家庭、貧困問題など、社会の中での様々な問題に直結している施設の子どもたち。自立後も社会の中で生きづらさを抱えていることもあります。子どもたちを取り巻く社会に目を向けて支援をしていくことや社会的養護の問題にかかわって長期的に社会を変えていくという視点も大切です。




  • 【それ以外の学部・学科】


    単位を取得した科目が該当する場合や実務経験で認められる場合もあります。わからない場合は各都道府県(子ども関連の管轄課)に問い合わせを。




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