自立援助ホームの仕事
自立援助ホームで行われる仕事や必要な職種、関係機関について解説していきます。自立援助ホームの仕事内容
自立援助ホームの入所利用は、働きながら自立を目指す中学校卒業後の15歳から20歳までの子どもが対象になります。生活支援を中心に日々の関わりの中で自立に向けた力を育んで行きます。子どもたちとの日々の関わりの他に、記録などの事務作業、子ども達の就労先を含む関係機関との連絡調整、退所後のアフターケアなどのソーシャルワーク業務など、職員の仕事は多岐に渡っています。
自立援助ホームの一日の流れ
7:00(起床、朝食)
明けと早番の職員が子どもたちを起こして着替えの声かけを行います。検温を実施し体調に変化がないかを確認します。
8:00(ホームから出発)
栄養バランスが考えられた食事が準備されます。学校や仕事に通う子ども達を送り出します。8:30
子ども達が仕事や学校に出発した後、掃除や洗濯などの家事業務、記録などの事務作業を行っていきます。10:00
児童相談所とのケース会議や子ども達の就労をサポートする為の関係者会議、ハローワークへの引率などを行います。子ども達の意向を大切にしながら職員と一緒に話を進めていきます。15:00(夕方の準備・宿直職員の出勤)
夕食の準備の為に買い物に出かけ、帰って来る子ども達を迎え入れる準備をします。職員も出勤し始め、その日あった出来事や夜間帯に向けた引継ぎを行います。
18:00(子ども達の帰宅、夕食)
学校や仕事から子ども達が帰ってきます。一緒に夕食の準備をして食卓を囲みます。その日あった出来事を話すことができる大切な団欒の時間です。
19:00(入浴、自由時間)
夕食後には子ども達は自由時間になります。お風呂に入ったりコンビニ出かけるなど、皆思い思いに時間を過ごします。職員は学校の宿題を見たり、進路や仕事に相談に乗ります。子ども達と関係を育む大切な時間です。23:00(就寝、消灯)
消灯後、子どもたちが眠った後に急な変化や体調不良が起こった際に対応できるよう、職員が施設に泊まり込み、宿直の業務に当たります。記録等の事務作業を行い、明朝の業務に備えます。自立援助ホームで必要な職種
〇指導員
子どもたちと日々関わり、入所に向けた自立支援や養育を中心的に担います。入所している子どもたちの人数に応じて必ず配置されます。
〇補助員
食事作りや掃除・洗濯などの家事業務など入居する子ども達の生活支援を中心に行い、指導員の業務を補助します。無資格であっても就くことが可能です。入居する子ども達の人数に応じて配置することが可能です。〇職業指導員
自立援助ホームで生活する子どもに対して働く能力や勤労への態度を育て、適性、能力等に応じた職業選択ができるよう、適切な相談、助言、情報の提供を行います。また、必要に応じて実習や講習などの支援を行います。〇ホーム長(管理者)
自立援助ホームの長であり、責任者。職員をまとめ、全体の運営の方針を定める役割を担う施設のリーダー的存在です。自立援助ホームに必ず配置されます。自立援助ホームの関係機関
〇児童相談所
自立援助ホームに入居を希望する子どもたちの相談や面接、調整や委託措置の決定を行う行政機関です。入所後も定期的に面接を行い、ホーム職員と一緒に子ども達の自立をサポートします。〇病院
病気になったり怪我をしてしまった時には、職員が付き添います。〇警察
虐待が発生した際に子どもを保護する機関の一つが警察です。児童相談所と協働して保護を実施し、子どもたちの生命を守ります。〇市区町村の福祉窓口、保育窓口
幼稚園・保育園に通う場合や児童手当や保険証の手続きなどで乳児院が立地している市区町村の役所や担当窓口で申請を行います。〇他の社会的養護施設
児童養護施設や児童自立支援施設、児童心理治療施設など、他の社会的養護の施設は自立援助ホームへの入所前の子ども達の生活の場である場合が有ります。自立援助ームへの入居や委託措置前の施設とは入所時の引継ぎやケース会議等で連携していきます参考引用元
全国自立援助ホーム協議会自立援助ホーム運営指針