施設での働き方・雇用形態
社会的養護施設で働く場合、何らかの形で雇用契約を結びます。雇用形態には大きく分けて5つのパターンが有ります。ひとつずつ詳しく確認していきましょう。
正職員
正職員の定義については、法律で明確にされているわけでは有りませんが、、一般的に採用される法人内で、期間の定めのない雇用契約で働いている職員をさすことが多いようです。フルタイムや正規職員、正社員と表現する場合も有ります。子どもへの支援だけではなく、関係機関との会議など施設の様々な業務を行い、できる仕事の幅も広くなります。
給与などの待遇面や福利厚生などが他の雇用形態に比べて手厚い分、それに伴って責任も大きい働き方です。
非常勤職員
正職員とは異なり、一定の期間を定めた雇用契約で働く働き方を非常勤職員と呼びます。非正規職員や公立施設では会計年度任用職員と呼ばれる場合も有ります。
非常勤職員として施設で働く場合、子ども達への日々のケアや勤務シフトなど、正職員と同じ様に行う施設も多いです。正職員と比べて給与や賞与といった待遇面で差がある一方、勤務時間や日数が少なかったり、シフトや休日の調整がしやすい施設も有ります。施設や法人の雇用契約にも寄りますが、月給制で賞与が支給される施設も有ります。
パート・アルバイト
働く時間が一日の中である程度決まっており、正職員と比べて働く時間が短いのがパートやアルバイトといった働き方です。パートとアルバイトの間に法律的に明確な違いは有りません。フルタイムに近い時間数働く場合には健康保険や年金などの社会保険に関する費用を負担してくれる施設もありますが、給料面では月給制ではなく、働いた時間数に応じて時給制になります。インターン
大学や短大、専門学校の在学中に自らの専攻や、将来のキャリアに関連した就業体験を施設で行うことをインターンと言います。保育士や社会福祉士の養成過程で必須になる実習とは異なり、より実践的な環境で就業体験が行えます。施設によってはパートやアルバイトと同様に時給制で給料が発生する場合もあります。
ボランティア
施設ではボランティアも募集しています。その時の状況によっては、募集を一時停止している場合もあります。ボランティアの中には子どもたちの宿題や勉強をサポートする「学習ボランティア」や遊びの余暇時間を支援する「遊びボランティア」、敷地や施設の清掃などを行う「環境整備ボランティア」など様々なボランティアを募集しています。ボランティアの中には「有償ボランティア」と表現されるものも有り、わずかですが給料が支払われる場合もあります。
他の雇用形態とは異なり、雇用契約を結ぶ事はありませんが、ボランティアとして関わる際に万が一の事故や怪我が発生した時に備えて「ボランティア保険」に加入することも有ります。