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ファミリーホームの仕事



ファミリーホームの仕事

ファミリーホームの仕事や必要な職種、関係機関について解説していきます。

ファミリーホームの仕事内容

ファミリーホームは他の社会的養護施設とは異なり、原則18歳までの子ども達5人から6人を里親家庭に受け入れて養育する家庭養護に分類される事業になります。通常の里親家庭と同様に日々の生活支援が主な仕事となります。
記録や会計等の事務作業、児童相談所や学校といった関係機関との連絡調整・会議、実親家庭とのやりとりなども必要に応じて行います。

ファミリーホームの一日の流れ

ファミリーホームは家庭の中に子ども達を迎え入れて養育を行いますので、一日の流れは各ホームによって異なります。
他の社会的養護の施設とは異なり、時間で区切って生活を進めていくわけではありませんので、詳細は割愛しますが、「朝起きたらご飯を食べて学校にく」、「帰ってきたら宿題をしておやつを食べる」「夕食を食べてお風呂に入り、夜はぐっすり眠る」といった一般家庭と同じ様な生活を送っています。

ファミリーホームで必要な職種

〇主たる養育者(ファミリーホーム養育者)

養育里親、若しくは児童養護施設等で一定の養育経験があり、主な養育者として子ども達に関わり支援を行います。ファミリーホームを行う場所に住んでいることが条件であり、里親夫婦の他に単身でもなることが出来ます。ファミリーホームに一名以上必ず配置されます。

〇補助者

ファミリーホーム養育者を補助し子ども達の養育を行います。
里親に準じ、養育里親研修を受講し、養育の質の向 上を図るよう努める必要が有ります。
主たる養育者の人数に応じて配置することができます。

ファミリーホームの主な関係機関

〇児童相談所

ファミリーホームに措置委託される子どもたちの入所を決定する行政機関です。
保護者との面会や家庭復帰に向けた連絡調整などで協働する機会が多いです。

〇病院

病気になったり怪我をしてしまった時には、ファミリーホームの養育者が付き添います。

〇警察

虐待が発生した際に子どもを保護する機関の一つが警察です。児童相談所と協働して保護を実施し、子どもたちの生命を守ります。

〇市区町村の福祉窓口、保育窓口

幼稚園・保育園に通う場合や児童手当や保険証の手続きなど、立地している市区町村の役所や担当窓口で申請を行います。

〇幼稚園や保育園、学校等の教育機関

一定年齢に達してからはより大きな集団での中で生活に慣れていく社会性を獲得していく 為に幼稚園や保育園に通う場合があります。

〇児童養護施設

ファミリーホームに入所する子どもが、何らかの理由で不調になった場合、児童養護施設に措置先が変更になることがあります。また、緊急で子どもを見れない場合などに児童養護施設がレスパイト先になることが有ります。
より家庭に近い環境での養育や家庭養護が必要と認められた場合、児童養護施設からファミリーホームに生活の場が変わることも有ります。

〇里親会

地域毎に組織されている里親会に加入し情報交換や主催する研修会などに参加することができます。里親同士の交流会を開催している里親会もあり、近隣の他の里親家庭と関係を深め、互いの悩みを話合ったり、相談しあったりします。

参考引用元

日本ファミリーホーム協議会
里親ファミリーホーム養育指針