社会的養護 総合情報サイト チャボナビ

活動報告
2025/12/04 08:25

【活動報告】心理の学び、施設の仕事でどう活きる?現役心理士に登壇していただくイベントを実施しました!

皆さん、こんにちは!
チャイボラの上野です。

11月30日(日)に「心理を学んだ現場職員が語る!児童養護施設・児童心理治療施設のお仕事」を開催しました。

イベントの様子


東京都の児童養護施設・子供の家の渡邉さんと、北海道の児童心理治療施設・バウムハウスの石垣さんにご登壇いただき、お二人それぞれのお話・パネルディスカッション・質疑応答でたっぷり120分間施設のお仕事についてお話しました。



●児童養護施設・児童心理治療施設にはどんなお子さんが入所している?
●”生活支援に入る心理士”と”入らない心理士”、それぞれ働き方はどんな感じ?
●社会的養護の現場のやりがい、大変さは?
●公認心理師・臨床心理士の資格を取得しない場合でも、心理学部(4年制大学)を卒業していたら児童指導員として現場で活躍できる!
といったお話から、

●心理学のアプローチを通じて、具体的にこどもが変わっていったエピソードは?
●生活支援に入る場合、二重関係に当たらない?
●ご自身の心のケアはどうしてる?SVなども活用しているの?
などの具体的な疑問まで、登壇者のお二人から具体的なエピソードを交えた現場の生の声をご回答いただきました。



60名の参加者の皆さまからご質問も積極的にいただき、とても充実した時間となりました!

社会的養護施設には、様々な場面での喪失体験から、「心のケガ」があるこどもたちもいます。
そのこどもたちに、心理の知識を持った大人が関わる意味。
現場で活躍するお二人も、時に葛藤しながらも働いていること。
その時、その瞬間には手ごたえが感じられなくても、退所後長い時間が経ってから当時の頑張りが報われるような瞬間があること。

お二人の本音トークが胸に突き刺さってくる、そんな120分間でした。
「この行動の裏にはどんな心の動きがあるのかな?」「この子は今、どんな気持ちなんだろう」とこどものことを考える上で、心理を学ぶことは”考えるヒント・材料”が増えることなのだなと、お二人のお話を聴いて実感しました。

保育士、社会福祉士などの児童指導員が職場の大部分を占めることが多い社会的養護の現場で、”心理の目線を持って働いてくださる方がいる意味”を強く感じるイベントでした。
渡邉さん、石垣さん、素敵なお話を本当にありがとうございました!

参加者の皆さんの声(一部抜粋)


●こどもの今とこれからを支えるという点に魅力を感じた。
●お二人の話がリアルで、苦しいことももちろんあるけど、こんな道もあるよ、こんな良さもあるよというお話が聞けて良かった。
●心理職の枠が少なく、希望している児童養護施設で働くには心理の学びが活かせないのではないかと不安に思っていたが、「専門性が発揮できるのは日常場面で、立場は関係ない」というお言葉が自信になり、社会的養護に携わりたいという気持ちがさらに高まった。

参加者の皆さん、たくさんの励みになるご感想、ありがとうございました!
今回のイベントを通じて、皆さんの就職先・転職先の候補のひとつに施設のお仕事が加わったらとても嬉しく思います。




今週末のイベントのご案内


今週末には、「社会的養護のお仕事を知りたい!」という方向けのオンラインイベントを実施予定です。今回とは異なる施設種別さんもご登壇されますので、ご興味がある方はぜひご参加ください!
※申し込みは本日、4日(木)17時までです!
皆さまにオンライン上でお会いできることを、チャイボラ一同楽しみにしております。

12月6日(土)無資格で活躍する現場職員が語る! 児童福祉のお仕事

以上、上野でした!

一覧に戻る