施設訪問レポ
2024/03/30 14:37
【訪問レポ】「愛されたことが心の底に残るように」を理念に掲げる乳児院の工夫を紹介します。
高知聖園ベビーホームは四国地方の乳児院でチャボナビ初掲載の施設です!!
チャボナビの「高知聖園ベビーホーム」ページ
高知聖園ベビーホームは、小規模化されており縦割りの4ユニットで構成されております。妊娠SOS相談やフォスタリング機能(里親支援)も運営されております。
高知聖園ベビーホームは、訪問以前よりチャイボラで主催した社会的養護に興味のある方向けのイベントに参加していただいており、乳児院で働くやりがいや聖園ベビーホームで大切にしていることや想いなどをお話ししていただきました。
そして、高知聖園ベビーホームの子どもとその家族に対する思いを聞いて感動で涙を流す参加者が続出。感動の嵐を呼んだ実績のある施設なのです!!!
その高知聖園ベビーホームに訪問するとあって、髙木はワクワクしておりました。
そして実際にその素晴らしさとあたたかさを肌で感じてきました!
ありがとうございます。
こちら、高知聖園ベビーホームの理念なのですが、
どの職員さんとお話ししていても「愛されたことが心の底に残るように」を大切にしていることを感じられました。また、この理念にむかって一丸となって養育に当たっておりました。
それにしても深い言葉ですよね。
意識できる記憶に残らなくても、無意識下の心の底に愛を届ける・・・
そしてそれが実践されており、届いた愛は、これからの生きる力となり、卒園した方がその愛に会うために戻ってきてくれるそうです。
感動しますよね。
どうやって心の底に愛を届けてるのか気になりましたか?
実際に乳児院の中を見学させていただいて見えてきたことがあるのでご紹介しますね。
まず初めに見せてもらったユニットにいたのがこのクマちゃん!
どういうこと?って思いますよね・・・!
すみません・・・!
実はこのクマちゃん、スーパーヒーローなんですよ!!!
だからなんで?ですよね・・・
はい。もったいぶってすみません。
このクマちゃんは、お休みのスタッフさんがいつも着ているエプロンを着ているのです!!
寂しくなった時に、お休みのスタッフさんの代わりに ぎゅ〜っとしてくれるスーパーヒーローなのでした!
そして、高知聖園ベビーホームには各ユニットにキッチンがあります。
この報告を読んでいただいている方の中には「普通でしょ」と思われた方もいるかと思いますが、「キッチン」は乳児院に必ずあるものではありません。
なぜなら調乳室や調理室で食事作りを完結している乳児院が多いからです。
高知聖園ベビーホームでは、ほぼ毎日子どもと一緒に簡単な「クッキング」を行うそうです。
より家庭的なあたたかい居場所になるようにとお洗濯も各ユニットで行い、お風呂は職員と一対一で一緒に入るそうです!!
いかがですか?
すでに心の底に愛を届けるための具体的な取り組みや、魅力は伝わっているのではないでしょうか!!!
もちろん見学させていただく中で、家庭にはないような大きな洗濯機で洗濯をするお部屋や、調乳や調理を専門に行うお部屋もありました!
しかし、そんな一般家庭とは離れた設備のあるお部屋にも、子どもの目線に季節のお花が生けられていたり、使わなくなった布やタオルでできた可愛らしい飾りが飾られていたりと工夫されていました!
そして「愛されたことが心の底に残るように」とスタッフさんが想いを込めて形にしているのはアルバム作成です。
スタッフは担当の児童へアルバムを作るそうですが、毎月写真を現像し、「どんなことをしていたのか」「どんなことができるようになったのか」などその時のエピソードを気持ちを込めて手書きで残してくださるそうです。
そして実際にそのアルバムを見て記憶を蘇らせ、アルバムをきっかけに愛されていたことを実感し、高知聖園ベビーホームに戻ってくる方もいるそうです。
アルバム自体は全国ほとんどの乳児院で作成していると思いますが、
「愛されたことが心の底に残るように」と作られたアルバムは、子どもやその家族の心に深く想いが届くのでしょうね。
いかがだったでしょうか。
高知聖園ベビーホームは、改築中で2024年の秋に新しい建物へお引越しするそうです。
建て替え前の訪問になってしまいましたが、
建物が変わったとしても、同じ思いが紡がれていくのでしょうね。
心があたたまる時間をありがとうございました。
職員インタビューもアップ予定ですのでお楽しみしていただけたら幸いです!
高知聖園ベビーホームのみなさん!
受け入れてくださりありがとうございました!
髙木