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施設訪問レポ
2023/08/26 09:44

【訪問レポ】日本"最北端の児童養護施設" 美深育成園に行ってきました!

8月20日(日)に児童養護施設 美深育成園さんに施設訪問行ってきました!!

新千歳空港や札幌からは約250kmも北に行った『美深町』という所へ到着!

着いて一言目には「敷地広っ!!」と思わず独り言を言ってしまう程の施設の広さでした。

建物は5棟ありましたが、現在は本館を事務棟として使用し、「風の家」「虹の家」の2つが子どもの生活棟、子ども家庭支援センターとして活用している「星の家」が1つで、全部4つが活用されているそうです。



美深育成園の特徴はたくさんあったのですが、特にこれがスゴイ!と思った3選を書きます。

特徴①:地域小規模児童養護施設が、とにかく遠い!

 美深町から更に北に150km程行った「稚内市(わっかない)」に1つ、そして、南へ100km程行った「旭川市」に1つと全部で2つの地域小規模児童養護施設を持っているんです!
 どうして、そんなに遠い位置にあるのか?については、美深町だけが管轄じゃない事にも関係しているそうです。いわゆる必要な場所に必要なものを作ったというだけみたいです!





特徴②:職員寮が5,000円!? 破格の安さ!

 美深育成園の本体施設には、12戸の職員用宿舎がありますが、全て2K(バス・トイレ別)、電源多め、クローゼット大きめ、そして、内装が新しくて綺麗!とかなり条件が良いにも関わらず。月額5,000円(2023.8.20現在)と破格の安さでした。
 土地柄、あまり周辺にアパート・マンションもないらしく、借りれても数万円するので高いため、若手職員からはかなりニーズが高いと聞きました!




特徴③:併設されている子ども家庭支援センターの守備範囲が広すぎ!?

 美深育成園の星の家を間借りして、事務所を構える美深子ども家庭支援センター
 その管轄はなんと、美深町に止まらず、南は、旭川市の北(厳密に言うと山を1つ超えた位置から北側)、北は稚内市まで、かなりの広範囲を管轄しているそうです。




 1件の家庭訪問に行くのにほとんど運転等の移動時間に費やし、家庭訪問を行って帰ってくる頃には1日が終わってしまうとのことでした。本当にスケールが違いすぎて、驚きの連続です。




そんな本州の児童養護施設では当てはまらない常識破りな施設さんですが、暮らしているお子さんはごく普通の子どもたち。
職員さんもみんな良い人たちばかりでした。

場所が場所なので、やはり北海道内でもなかなか就職に繋がりにくいそうですが、こんなに良い施設なので、きっと働きたいと思ってくれる人が居るはず!(正直、自分もなんだここは、居心地よすぎる!!と心が揺らぎました)
引き続き、PRにご協力できたらと思いました。



〜最後に〜
冬は雪が2~3mも積もるそうです。
『また今度、冬にゆっくりおいで〜!冬の美深は綺麗だよ。』と施設長さんが言ってくださり、とっても温かい施設でした!!

美深育成園の皆様、お邪魔しました!

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