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ウェルビーイング

個人が身体的、精神的、そして社会的に、すべてが満たされた良好な状態にあることを指す、包括的な概念です。「幸福」「健康」「福利」などと訳されることもありますが、一時的な感情である「幸せ(Happiness)」や、単に病気でない状態である「健康(Health)」よりも、持続的で、より広い意味での満たされた状態を表します。

福祉における目標の変化:「マイナスをゼロへ」から「ゼロをプラスへ」


従来の福祉の主な目的は、貧困や病気、虐待といった「マイナス」の状態にある人を、まずは安全・安心な「ゼロ」の状態に戻すことでした。

一方で、ウェルビーイングが目指すのは、その先の「ゼロからプラスへ」の状態です。つまり、問題がない状態なだけでなく、一人ひとりが自分の権利や個性を尊重され、自己実現に向けていきいきと、自分らしい豊かな人生を送れる状態を目指す、という考え方です。

社会的養護とウェルビーイング


この考え方は、社会的養護においても非常に重要です。

施設や里親家庭で暮らすこどもたちに対して、ただ安全な衣食住を保障する(マイナス→ゼロ)だけでなく、その子が安心して信頼できる人と関わり、自己肯定感を育み、学校や遊びを楽しみ、将来に希望を持って自分らしく生きていける(ゼロ→プラス)ように支えること。これこそが、現代の社会的養骨が目指す、こどものウェルビーイングの実現です。

日本の「こども基本法」でも、すべてのこどもの「ウェルビーイング」の向上を社会全体で図ることが、基本理念の一つとして掲げられています。

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