増加の背景と現状
新生児医療などの進歩により、以前は救うことが難しかった小さな命が救えるようになった一方で、医療的ケアを必要とするこどもは年々増加しており、全国に約2万人いると推計されています(令和4年度末)。
しかし、そのケアは24時間体制で家族が担うことが多く、保護者の離職や睡眠不足、きょうだいへの影響、社会からの孤立など、家族全体に大きな負担がかかることが課題となっていました。
医療的ケア児支援法の制定
こうした状況を受け、2021年9月に「医療的ケア児及びその家族に対する支援に関する法律(医療的ケア児支援法)」が施行されました。
この法律は、医療的ケア児の健やかな成長と、その家族の負担軽減を目指すものです。国や自治体の責務を明確にし、こども本人が年齢や発達段階に応じて、保育所や学校などに通い、地域社会で他のこどもたちと共に生きていく権利を社会全体で支えることを目的としています。
これにより、これまで地域の支援体制が整わず、通園や通学をあきらめざるを得なかった多くのこどもと家族にとって、大きな希望となっています。
厚生労働省HP「医療的ケア児等とその家族に対する支援施策」