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発達障害

生まれつきの脳機能の発達のかたよりによって、物事の感じ方や考え方、行動の仕方に違いがある状態のことです。これは病気とは異なり、その人が持つ個性や特性(タイプ)の一つと理解されています。

主な種類


主なものに、以下の3つがあります。(複数の特性を併せ持つこともあります)

・自閉スペクトラム症(ASD): 対人関係やコミュニケーション、強いこだわりなどに特性がある。
・注意欠如・多動症(ADHD): 不注意、多動性、衝動性といった特性がある。
・学習障害(LD)/限局性学習症: 全般的な知的発達に遅れはないが、読み・書き・計算など特定の事柄が極端に苦手。

発達障害の基本的な考え方と支援


発達障害のある人は、その特性ゆえに日常生活で困難を感じることがありますが、それは本人の「努力不足」や「わがまま」が原因ではありません。

周囲の環境や関わり方がその人の特性と合わない(ミスマッチ)ことによって、困難が生じると考えられています。そのため、支援の基本は、本人の特性を正しく理解し、その人に合った環境を整えること(合理的配慮)です。

現状と「大人の発達障害」


近年、発達障害への理解は大きく進んでいます。文部科学省の2022年の調査では、小中学校の通常学級に在籍するこどものうち約11人に1人(8.8%)に発達障害の可能性があるとされ、特別な支援が必要なこどもは、決して少なくないことが分かっています。

また、「大人の発達障害」が注目されていますが、これは大人になってから突然発症するわけではありません。こどもの頃には気づかれなかった特性が、社会に出て人間関係や仕事でつまずき、初めて診断につながるケースが増えているのです。

法律上の定義


発達障害者支援法では、「自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するもの」と定められています。

参考HP「発達障害者支援法」

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