・児童養護施設や乳児院などへの入所措置
・里親への委託措置
・一時保護
「措置」と「契約」の違い
福祉サービスの利用方法には、大きく分けて「措置」と「契約」の2つの仕組みがあります。
・措置制度
行政機関が、本人や家族の状況を専門的に判断し、「あなたにはこの支援が必要です」と、提供するサービスを決定します。利用者は施設や支援者を自由に選ぶことはできません。
・契約制度
利用者本人が、提供される様々なサービスの中から自分に必要なものを選び、事業者と対等な立場で契約してサービスを利用します。
社会的養護における措置
措置制度は、利用者の意向が反映されにくいため、他分野では措置制度から契約制度への移行が進んでいます。しかし、児童分野においては、利用の主体である子ども自身が声をあげづらく、自身でサービスの善し悪しを判断・決定することが難しいこと、また虐待等のこどもの利益に反する状態において、家族の理解・協力を得られない場合があることから、措置制度が取り入れられています。
このように社会的養護の分野においては、こどもの命や安全を守ることを最優先し、やむを得ず親子の意に反してこどもを保護することがあります。