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スーパービジョン

相談員やソーシャルワーカーなど、対人援助の専門職が、その専門性と支援の質を維持・向上させるために受ける、経験豊かな専門家(スーパーバイザー)からの教育的な指導・支援のことです。「スーパーバイズ」とも言います。

複雑で困難なケースと向き合う専門職が、一人で問題を抱え込んで燃え尽きてしまったり(バーンアウト)、独りよがりな支援に陥ったりすることを防ぐ、専門性を保つための生命線とも言えるプロセスです。

スーパービジョンの「3つの機能」


質の高いスーパービジョンでは、以下の3つの機能がバランスよく提供されることが理想とされています。

・教育的機能:スーパーバイジー(受ける側)の知識や技術、実践能力を高める機能です。「このケースにどう対応すればよいか」といった具体的な相談に対し、スーパーバイザーが助言を行ったり、より良い支援のための理論や視点を提供したりします。

・支持的機能:スーパーバイジーの精神的・情緒的な側面を支える機能です。仕事上のストレスやプレッシャー、やり場のない感情などを安心して吐き出せる場を提供し、モチベーションを維持したり、バーンアウトを防いだりします。

・管理的機能:スーパーバイジーが、機関の方針や倫理綱領、関連法規などを遵守し、適切なサービスを提供できるよう管理・調整する機能です。担当ケースの量や内容が適切か、業務が効率的に行われているかなどを共に確認します。


スーパービジョンの主な方法


・個人スーパービジョン: スーパーバイザーと1対1で集中的に行う。
・グループスーパービジョン: 一人のスーパーバイザーが、複数のスーパーバイジーを同時に指導する。他のメンバーの実践から学ぶ機会にもなる。
・ピアスーパービジョン: 同じ立場や職階の同僚同士が、互いにスーパーバイジー役とスーパーバイザー役を担い、支え合う。
・ライブスーパービジョン: 実際の面接場面にスーパーバイザーが同席したり、別室でモニタリングしたりして、その場で指導・助言を行う。

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