法的には「小規模住居型児童養育事業」という名称の第二種社会福祉事業にあたり、全国に487か所のホームがあり、約1,800人のこどもたちが暮らしています(2025年7月時点)。
ファミリーホームの特徴:里親と施設の中間的な役割
ファミリーホームは、「里親」と施設の「グループホーム」の、両方の長所を併せ持つことを目指した制度です。
・家庭的な環境: 特定の養育者との安定した愛着関係を築きやすい、家庭的な環境で暮らすことができます。
・きょうだいの受け入れ: 里親では難しい、人数の多いきょうだいが離れ離れにならず、一緒に暮らしやすいという利点があります。
・チームによる養育: 養育者だけでなく、補助的な職員を雇用することができ、チームとしてこどもたちを支える手厚い体制を組むことができます。
養育者になるための要件
複数のこどもたちの生活を支えるため、養育者には高い専門性と経験が求められます。具体的には、「2人以上のこどもを同時に養育した経験のある、経験豊富な里親」や、「児童養護施設などで3年以上の実務経験がある職員」などが、主な要件となります。