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児童養護施設

さまざまな事情により家庭で暮らすことができないこどもたちを、公的な責任のもとで保護・養育し、自立を支援する児童福祉施設です。児童福祉法第41条に基づき、全国に618か所設置され、約2万3千人のこどもたちが生活しています(令和5年4月時点)。

どんなこどもたちが暮らしているの?


入所の理由は様々ですが、現在では、保護者がいない(孤児)というケースは少なく、虐待(約4割)、保護者の精神疾患、経済的な困窮などが主な理由となっています。

施設での暮らし


児童養護施設は、こどもたちにとっての「家」です。こどもたちは、できる限り家庭に近い、落ち着いた環境で安心して暮らせるよう配慮されています。

・生活の基本: 施設から地域の学校(小学校・中学校・高校)に通い、放課後は友達と遊んだり、習い事をしたりと、地域社会の中で普通の暮らしを送ります。

・支援の内容: 職員(児童指導員や保育士など)が親代わりとなって、食事や学習のサポートといった日常生活の支援はもちろん、こども一人ひとりの心のケアや、将来の自立に向けた相談(進学・就職など)にも乗ります。

・家庭との連携: 多くのこどもには親がいます。そのため、親子関係の再構築を支援したり、家庭訪問を行ったりするのも施設の重要な役割です。

近年の変化:より家庭的な環境へ


近年、施設のあり方は大きく変化しています。建物全体で大人数が暮らす形から、6人程度のこどもと特定の職員が、家庭のように暮らす小規模グループケアが主流になっています。また、地域にある普通の民家などを活用したグループホーム(地域小規模児童養護施設)も増えており、より家庭的な環境での養育が進められています。

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